第三章 第一回フライミーティング報告

開催場所 養沢毛鉤専用管理釣り場 平成11年5月30日(日曜日)

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#以前、MLで流した文章であります。
#又、当日でなく後日の風景写真(上)のみです。

kokoro.gif場面その一

さて、5月30日(日曜日)関東地方は快晴でありました。 雨男の返上とばかりにAM7時に宇都宮ICを私と狐塚さんにて 我がA21990GLI便乗にて出発したのでありました。 只、これが後でトラブルの引き金になるとは思いもしませんでしたが・・・。 東北道、首都高、中央高速となんの渋滞も遭遇せずに無事八王子IC 前の石川PAにてしばしのコーヒータイムと洒落込みました。途中に 高橋さんから現地確認の電話、又織田さんから宮本さんが既に到着 しているとの報告があり、これは我々も急がねば!と愛車の鍵を廻した ところ、「シューン・・・」と何とも情けない音が。シフトノブがPに入っている のを確認して再度試みるもエンジンのかかる気配は有りません。 慌てて齋藤さんの携帯に連絡を入れ、詳細を説明したところ、状況に よってはPAまで向かってくれるとの事。取り敢えずこちらも善処するよう に指示を受け、又バッテリー系が怪しいとの御忠告を頂きましたが、当方 半年前にボッシュに交換したばっかりの為そんな事は有り得ないと思って おりましたが、結果的には隣に停車していた車からジャンプ一発エンジン スタート!!結果、我が栃木チームは最終到着となりました(恥)

kokoro.gif場面その二

織田さんの会社駐車場に到着すると、見事に全てのゴルフのボンネットが オープン状態となっておりました。早速、齋藤さんにテスターでチェックを して頂くと、やはりバッテリーが弱っているとの事。ここでブラックバッテリー に関しての噂話に花が咲くのですが、このままでは目的がすり替わって しまうと判断し、急遽宮本さんシュトルツ号と齋藤さん黄色君の二台便乗 として釣り場に向かうのでした。途中、取り締まり中のPが張っている交差 点を曲がったのですが、運転席に座っていたPマンが黄色君を首を90度 曲げながら凝視している様子は、後ろから見て笑えました。

kokoro.gif場面その三

ようやく釣り場の養沢に到着、早速先行隊長の中根さんと合流して自己 紹介がつつがなく行われました。ロンゲの中根さんの風貌に圧倒されな がらも早速フライの準備に入ります。ここで中根さん作成のフライ教本 を手渡されると感動の上感極まって涙ぐむ生徒の姿も・・・。(嘘です) 1ページ目の中根さん作成フライ班ロゴマークをフライパッチにしようと 一同盛り上がるのでした。その後、受付を済ませ、ウエイダーに履き替え 道具説明を受けて実践フライ教室が始まるのでした。何故か遠くから見 ると皆がベテランフライマンに見えるのは不思議でした。

kokoro.gif場面その四

ここで講師を狐塚さんにバトンタッチしてキャスティング練習が開始され ました。キャスティングは”メリハリとタメ”が非常に肝となりますが、ここ で抜群のセンスを発揮したのがなんと高橋さんでした。講師陣曰く「彼は 将来大物になる。」とお墨付きまで頂きました。逆にこれはやばいと思った のが、○藤さんでしたが、勝負はやってみないと解りません。後半大逆転 が二人に対し、ドラマティックに訪れるのでした。早々とキャスト練習を無 事クリアした高橋さんが、盛んに「腹がへったよぉ〜。」と繰り返すので 日陰での昼食タイムに全員なだれ込むのでした。

kokoro.gif場面その五

すでにイワナとニジマスを釣り上げている中根さんを講師に、キャストを 理解したと判断された全生徒達が、実際フライ針をティペットに結び付け いよいよ実戦に入りました。私も近くで皆さんの格好を見ていましたが なかなか様になっていました。特にシュトルツ宮本さんは一見、ベテラン の風貌で良い感じでした。織田さんからも盛んに疑問点に関し質問を頂き フライに対する関心の深さを感じる事が出来ました。 ジェッタ狐塚さんも普段は絶対に見せない?真剣そのものという目つき で直ぐにドライでニジマスを釣り上げるのは流石でございました。 当日は天気も良く、水温も高くて活性はいまいちでした。特に魚たちも 毎日嫌と言うほどフライ針を見たり、引っかけられたりしている為に そう簡単には釣れないのです。ドライフライに見切りを付け、沈むエッグ フライに交換したところ、なんと齋藤@総帥が見事にニジマスを釣り上 げました!早速、釣れたニジマスを締め、本日の齋藤宅を彩るおかず が一人分確保されたのでした。その後も齋藤さんの爆釣は続き、余裕 の抜け駆け麦ジュースこっそり飲み隊が結成されたのでした。

kokoro.gif場面その六

人間、集中すると時の経つのは早いものです。気が付けばすでに5時 を廻っております。この時点で釣れていない人はなんとなんと!当初 将来のフライ班期待の星との呼び声高き高橋さんだとは・・・。 そう言えば、宮本さんも大丈夫だろうか?と一同に不安がよぎります。 織田さんは早々と二匹上げておりますので大丈夫ですが、なんと 一番釣り上げている人が齋藤さんだとは!(初めてで6匹) まさしく、人生とは解らないものです。急遽、宮本さんと高橋さんを救う会 が結成され、狐塚名誉会長と中根後援会長をバックに夕暮れの川辺 を舞台に最後の決戦が始まるのでした。(一部脚色有り)

kokoro.gif場面その七

「その石の影に投げ込んでみて下さい。」「大丈夫、魚は居るから。」 「もうちょっと、奥まで投げてみて。」 両巨匠の指示を受けて一心不乱 にロッドを振るビギナー達。そんな苦労にやっと神様が微笑んでくれ ました。夕先ず目のかげろうのハッチに合せてライズが一面に広がり ました。「やったー、釣れたー!」遂に高橋さんがニジマスを釣り上げ る事に成功致しました。影で一人微笑む中根さん。ここまで長い道程 でしたねぇと言う間も無く、今度はドライでニジマスをヒットさせてしまい ました。結局、全員フライで無事に釣り上げる事に成功したのです!

kokoro.gif場面その八

すっかり気をよくした我々フライ班員は、釣り場途中のログハウス作り の蕎麦屋で祝宴を挙げる事にしました。織田さんの駐車場に集合して いた当時から「ビール!ビール!」と連呼していた宮本さん共々、最初 の一杯はしびれました^^;; 結局、一人ビンビール一本飲みほしての 大根蕎麦(これがナカナカいけるのです)に舌鼓を打ち、フライ談義と ゴルフ談義に花が咲き乱れ、饗宴は9時過ぎまで続くのでした。 場には高橋さんが釣り上げたニジマス二匹を炭火で焼いてもらい ビール、蕎麦、牛筋、キノコ等色々注文、サービスして頂いたにも 関らずに一人¥1500程だったのには驚きでした。 私信ですが、この店の主人は一見スキンヘッドのこわ持て風なのです が、どこかで逢った事がしてなりません。帰り際に気が付き、話してみ るとなんと!以前私が勤務していた会社の下請けの 親方さんではありませんか!なんとも不思議な縁に一人驚きつつ、店を 後にしたのでした。

kokoro.gif場面その九

中根さんと店の外で別れて、再度織田さんの会社駐車場へ向かいます。 黄色君とシュトルツのデッドヒートが再度繰り広げられるのでした。 無事、駐車場到着後に再びボンネットオフミも再開されそうな雰囲気に 陥りますが、ここは大人の良識。再度のフライMTを硬く約束して帰宅の 途に就くのでした。織田さんからの次回は宇都宮の近くでも行きますよ! との熱い意見に、これで一人同じ不治の病持ちが増えたと確信しつつ 罪の意識に苛まれながらも、おそる、おそるスターターを廻す私であり ました・・・。