小樽から稚内まで続く約327Kmの日本海側ルート、このルートをオロロンラインと呼びます。
途中には「旅その8」で紹介した石狩、上で紹介した留萌、天売・焼尻島への玄関口である羽幌、テレビドラマ「白線流し」の主人公の就職先として登場した天文台を持つ初山別等々、利尻、礼文を含めると全部で18の市町村が点在するルートです。昭和56年に完成したこのルートですが、特に途中の厚田村から増毛町の間の約46Kmは難工事が続き、「幻の国道」とさえ呼ばれたそうです。
それにしてもひたすら海が続く信号もほとんど無い快適なルートですが、走る車は本当に少ないです。今回このオロロンラインを走って(私は同乗していただけだけど)、「こんな恵まれたドライブが楽しめるなんて、北海道ならではだよな」と思いました。
このルートの途中にある初山別村は、私が「一度は訪れたい」と思っていた村で、今回わずかな時間でしたが過ごすことが出来ました。残念ながら有名な天文台を見学する事は出来ませんでしたが、この村の「みさき台キャンプ場」は北海道でも特に人気の高いキャンプ場であるらしく、ぜひ今度は「キャンプ」で再訪したい村です。
ところでオロロンラインとは「オロロン鳥」から取って付けられた名前です。オロロン鳥は天売島に生息する鳥で、ペンギンにちょっと似た感じのする鳥です。羽幌の辺りではこのオロロン鳥の大きな立て看板が立っていますが、この看板、知らない人が見るとどうしてもペンギンに見えてしまいます。そう言えば先日、とある旅の本を読んでいたら、このオロロンラインが登場したのですが、平気な顔(これは比喩。顔が見える訳じゃないですから、念のため)で、「ペンギンの巨大な看板」なんて書いてあって、笑わせて貰いました。