博物館・網走監獄とわざわざ呼ぶのは、本物の網走刑務所と区別するためでしょう。現在では「監獄」と言う呼び方はしませんが、以前はそう呼ばれていたわけで、「網走監獄」だけだとうっかりすると混同してしまいそうになります。
昭和59年に網走刑務所使用していた獄舎を移築して作られた博物館だそうです。
入場料金は割と高めですが、ホテルなどに割り引き券が置いてあったりしますので、割引券を入手してから訪れるといいでしょうね。
中は一つの町のような作りになっていて、獄舎を移築したり、当時の建物を再現したりしているので、見方を変えるとテーマパークみたいな感じもします。刑務所のテーマパークなんて、聞いたことがないですけどね。
面白いのはそうした建物に人形を配し、よりリアルに見せる工夫がされていることです。「浴場」などは背中に入れ墨を入れた人形が身体を洗っているシーンを再現していたりして、確かにちょっとびっくりします。
行刑資料館にはたくさんの資料が展示されていて、それをじっくり見るだけでも、30分や40分はかかりますが、ぜひともそこを訪れて開拓期の北海道の、「もう一つの顔」を知って欲しいと思います。