ガイドブックを見ると、知床と言う名前の由来は「『大地の果て』を意味するアイヌ語のシリエトクという言葉が転じて知床になった」とあります。その名の通り、北海道でも数少なくなった秘境の一つがここ知床半島です。
本文中にも書きましたが、半島の先端までは道路もなく、知床横断道路も初夏から秋にかけての短い期間しか通行することが出来ません。まさしく人跡未踏と言える場所です。
一方では人の入り込めないような場所のおかげで、羆を始めとする野生動物の宝庫であり、いつまでも残しておきたい自然がそのまま残っている場所でもあります。そんなところが旅人の心を掴むのでしょうね。なんと言っても、ツーリングで来て、あまりの感動に何ヶ月もそこで過ごしてしまう人もいるそうですから。
知床を訪れたのは今回が最初。実は正直なところ、あまり興味がある場所では無かったのです。これはガイドブックでは判を押したように同じ場所を紹介していたせいでもあります。
さてそんな思いでいる時に、ひょんな拍子で訪れることになった知床ですが、今はどう思っているか・・・これは本文に書いたとおりです。
もう一度、訪れたい。いや、一度と言わず何度でも訪れたいと思える場所でした。
そして知床半島はそこが未開の地であるからこそ、短時間でサラッと過ごすのではなく、じっくり腰を落ち着けて自然に溶け込みたいと思う場所であるとも感じたのです。
知床半島は中央部の連山を境に斜里町と羅臼町に分かれていますが、何でもこの広い範囲の中に鉄道が通っているのは斜里町の斜里駅だけと言う話を聞きました。
また斜里側はどちらかというと観光地としての側面が強く、羅臼側は漁業の町としての側面が強いと言う話も聞きました。この両方を訪れて見ると、色々な違いが見つかり、知床の旅がもっと充実したものになるのかも知れませんね。