旅その１　補足説明

　何度もふれましたが、本当に冬が寒く厳しいところです。
　若い働き手のある家は良いのですが、お年寄りだけでこの土地で冬を過ごすのはかなり大変なことでしょう。
　この政和地区では、「冬にはお年寄りが１カ所に集まって生活する」という話を聞いたことがあります。これは厳しい冬の生活を過ごすには最良の方法なのでしょう。

　ただそうした「冬の寒さ」を受け入れ、むしろ「それを売り物として町の発展を考えて行こう」という機運が最近は生まれているようです。
　「ダイヤモンドダスト・ツアー」なんて言うのもそうですし、母子里のところでも書いた「日本最寒地到着証明書」というのもそうです。
　自然が厳しい分だけ、逆に真の自然が残っている。そんな自然を大切に町の発展を考えていくということなのでしょう。

　幌加内町のとあるガイドに、「森と湖と最寒のロマン構想」と言う言葉がありました。こうした冬が厳しい土地ですが、それを前向きに受け止めた姿勢に、私も何となく嬉しくなってしまいます。