「Mac'n Roll Night V」 ライブレポート

1998年3月20日(日) 19:00

於:「赤坂BLITZ」

 Macintoshを応援するイベント、「Mac'n Roll Night」。このイベントに、カロゴンズがゲスト参加すると知ったのが、数ヶ月前。開設されていた「Mac'n Roll Night」のホームページを見ると、マックを応援する替え歌が、一般公募されていました。
 ちょうど、「カロゴンズのテーマ」がリリースされていたので、この曲を題材にして応募したところ・・・。ナント!本選にノミネートされてしまいました。こ、これはもしかして、ともえちゃん本人に自作の詩を歌ってもらえるかも!?

ノミネート記念品と当日のB-PASSノミネート記念品と当日のB−PASS

 当日は、招待客ということで、開場まえに会場入り。リハーサルやセッティングを見ることができて、なかなか貴重な体験でした。でも、ともえちゃんは、この日LOVE*2スペシャル・ハワイロケのため、空港から会場に直行とのこと。残念ながら、カロゴンズのリハーサルは見られませんでした。相変わらず、過密なスケジュールですね。

 招待席は、2階の右サイド。ちょっと遠いのが残念ですが、ステージ全体が見渡せます。替え歌部門は、ジャンル別に紹介され、業界バンドにゲストミュージシャンが加わり、替え歌を歌っていきます。カロゴンズは、フォーク部門の「風に吹かれて」の演奏中に、飛び入りと言う感じで登場です!

 「カロゴンズのテーマ」の曲で、「夢をのせて」と言うタイトルの替え歌。ほんの数小節ですが、ともえちゃんに歌ってもらうことができました。作った時には、もしかしたらという気持ちはありましたが、マサカ本当に実現するとは思いませんでした。ファン冥利に尽きるといっては、チョット大袈裟かな?

♪GOGOマック マック
  夢を のせて
  ずっと 道は 続くよ ( 「夢をのせて」より )

 ハワイ帰りの疲れも見せず、ステージ狭しとあちらこちらを飛び回ります。カロゴンズのステージが一番明るく、楽しいシーンでした。他の楽曲は替え歌とはいえ、楽しいというよりも、相当音楽的に高いレベル(いささかマニア的という感はありましたが)という印象でした。
 特に、デーモン小暮閣下(^^;が参加したDeep Apple(笑)は、声量・声域・声質とも圧巻でした。デーモンさんの歌は初めて聴きましたが、あんなにスゴイものだとは知りませんでした。派手な見かけに目を奪われがちですが、デーモンさんの歌は、素晴らしかったです。

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 さてさて、このあとゲストミュージシャンによるパフォーマンス。まずは、デーモン小暮閣下のドギモをぬく演芸大会。しかし、とてもアブナくて、ここでは内容をご紹介できません(笑)。ですが、このパフォーマンスも、リハーサルを見て、入念な下準備に支えられている事が良く分かりました。ほんの数秒の効果音の為に、デーモンさんとスタッフが、何度もチェックを繰り返していたのが印象的でした。

 余談ですが、ともえちゃんのファッションセンスは、プロのスタイリスト、デザイナーの方にも、一目おかれています。それは、小さい頃から何百枚・何千枚と描き込んだ、デザイン画と無縁ではないでしょう。やはり、人を感動させるモノには、それなりの裏付け、努力が隠れていると思います。

 ますます盛り上がる、デーモンさんの一人演芸でしたが、そこにともえちゃんの飛び入り! デーモンさんとの軽妙な(珍妙な?)やり取りに、再び会場が沸きます。二人の合体技「太陽の塔」(大阪万博ネタ)は、そこそこに年をくってないとわからないと思うんですが・・・、なぜか会場中で受けてました(笑)。

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 二人のトークが続く中、スタッフから移動を告げられました。表彰式に参加するためです。ともえちゃんのトークの途中なのは残念でしたが、スタッフに連れられステージ裏へ。移動の途中で、ステージは、ユースケさんに交替したようです。

 待機場所は、ステージの左袖。向こうを眺めると、どうやらともえちゃんは、右袖にいる様子(残念!)。表彰式は、オマケのようなものなので省略(^^;。一通り表彰が終わり、出演者全員がステージ上に再登場。・・・と、ふと見ると、ともえちゃんが、向こうからこちらに向かってスタスタと歩いてきます!

 ステージ左やや奥、目の前ほんの2〜3mの所に、ともえちゃんがいます! 同じステージに立つなんて経験は、2度と無いかもしれませんね。ステージライトの逆光を受け、間近で見たともえちゃんの横顔は、今更ですがなかなかにキレイでした。

 ところが、この後、更に印象的な出来事が・・・。

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 色々なゴアイサツが終わり、いよいよエンディングを告げる、賑やかな演奏が始まりました。すると、今まで隣の出演者と、にこやかに話をしていたともえちゃん。パチッとスイッチが切り替わったように表情が変わり、チラッと左右に目を走らせたかと思うと、サッと最前列に駆け出して行きました。

 エンディング・テーマにのって、ステージ前列で右に左に走りまわっています。(私には)その場、その瞬間に、自分で判断し、行動したように見えました。ステージの最後を盛り上げ、華やかなうちに幕を降ろせるように、自分のキャラクターを最大限に活かす方法を、瞬間的に見つけたようでした。

 もしかしたら、元々そういう段取りだったのかもしれません。そうだとしても、そのタイミング、行動は、まさに「プロ」の香りが感じられました。「タレント」ではなく、「エンターティナー」を感じさせる瞬間でした。

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 拙い文を長々とお読み頂き、ありがとうございました。

 篠原ともえちゃんの、魅力の一端でも、伝える事ができたならば幸いです。

by. 明(めい)こと 田原 美郷

メガホン・ライブレポート


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