読書記録

2009(平成21)年1月〜6月



<凡例>
冊数タイトル出版社
読了日著者初版
評価コメント

<ジャンル分け>
理工系人文系文学社会・実用書未分類

No. 67
2009/06/18
知識創造企業 東洋経済新報社
野中 郁次郎、竹内 弘高1996/03/21

SECIモデル(暗黙知と形式知の変換)の話が書かれている本。
その発想は買うが、それ以外の部分がひどい。
まず哲学的考察の部分はあまりにも浅く、無知としかいいようがない。
また全体に戦略を単純にスポーツ対戦のアナロジーに頼っており、とにかく凡庸。
本当に、The Economist とかで絶賛されたのか?
「この程度のレベルなら警戒する必要無し」ということで、とりあえず及第点を与える、ということではないのか?
『ナレッジ・イネーブリング』も読むつもりだったが、このレベルの内容なら却下。

 
No. 66
2009/06/26
Working and Thinking on the Waterfront - A Journal: June 1958 - May 1959
波止場日記 ― 労働と思索
みすず書房
Eric Hoffer
エリック・ホッファー
1971/04/10

このような深い思想を持つ人が、日々の糧を稼ぐ肉体労働者の中に埋もれているアンバランス。
これはぜひとも、文庫本で出して欲しい。
常に持ち歩いて、何か、生きるためのヒントを得たくなる。

できることなら、この人と直接会って話をしてみたい。

 
No. 65
2009/06/23
Essays in Love (原書) PICADOR
Alain De Botton1993, 2006

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No. 64
2009/06/18
Hidden Order: The Economics of Everyday Life
日常生活を経済学する
日本経済新聞社
David Friedman
デイビッド・フリードマン
1999/11/17

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No. 63
2009/06/15
Penser / Classer
考える/分類する <日常生活の社会学>
りぶらりあ選書/法政大学出版局
Georges Perec
ジョルジュ・ペレック
2000/02/01

『枕草子』に触発されたようだが、残念ながら、それほど深くない。

この本で覚えた、フランス料理の代表的な食材の調理法。

  • 舌平目:背開きして骨抜き。その後、香辛料・野菜を加えて、オーブンに入れる or 煮込む
  • 兎肉:強いマスタードをたっぷりとつける。その後、オーブンに入れる or 煮込む
  • 仔牛の胸腺:レモン入りの冷水で血抜き。その後、うすく切って、オーブンに入れる or 焼く

 
No. 62
2009/06/13
Le Mont Analogue
類推の山
白水社
Rene' Daumal
ルネ・ドーマル
1978/04/17

(実際には存在しない)この世にある最も高い山よりも高い山を見つけ出し、そこに登るまでの過程を書いた、 著者にとっては遺作となった作品。話は登山の途中で終わっており、山を扱ったいろいろな小説に見られる類型の一つ、 「一方向の旅(行ったきりで戻ってくることの無い旅)」の一つの典型となっている。 舞台設定が Eco の『前日島』 と似ている。 同じフランスシュールレアリズム文学でも『ロクス・ソルス』よりはこちらの方が全然良い。

「一方向の旅(行ったきりで戻ってくることの無い旅)」
についてはいずれじっくり論評してみたいが、これをモチーフとする小説を列挙しておくと、

そして、小説ではないが、 イエスの『南の空』

 
No. 61
2009/06/11
Six Degrees: The Science of a Connected Age
スモールワールド・ネットワーク − 世界を知るための新科学的思考法
阪急コミュニケーションズ
Duncan J. Watts
ダンカン・ワッツ
2004/10/28

5章まではスモールワールド・ネットワークの話で、数理的な立場から書かれている。
6章以降は最近の社会的な状況をスモールワールド・ネットワークの立場から記述したものだが、 記述レベルとしては凡庸で平坦。同じような話題はいろいろな経済学者が扱っており、 特に行動経済学の本の記述レベルに比べれば相当見劣りする。6章以降は完全な蛇足。

「6次のへだたり」に関するミルグラムの元々の実験に対する、検証結果が載っている、という点では貴重。
それによると、対象300人のうち100人は近くの町に住んでおり、遠くの町でまったくランダムに選ばれたのは100人のみ。 その中で届いた手紙は18通。逆に言うと、届かなかった手紙は、282通。
これは一般に伝わっている「任意の相手に対して平均6次」とはかなりイメージが異なる。

 
No. 60
2009/06/09
Status Anxiety
もうひとつの愛を哲学する ステイタスの不安
集英社
Alain de Botton
アラン・ド・ボトン
2005/11/09

「愛」でも「哲学」でもなく、自負心と嫉妬についての書。
これを読むと、ほとんどの現代人は、生きるのが楽になるかも知れない。

 
No. 59
2009/06/08
Comment parler des livres que l'on n'a pas lus ?
読んでいない本について堂々と語る方法
筑摩書房
Pierre Bayard
ピエール・バイヤール
2008/11/25

まったくの偶然だが、この本でも『哲学のなぐさめ』で言及されていた著作、 プルーストとかモンテーニュとかが取り上げられている。これらはどちらも極端に長くて、 最後まで読破した人が少ない、という共通点がある。
これらの本について、読んでいないにもかかわらず、何かを語るためにはどうしたらよいか、 ということが書かれている。

これを読んで、小林秀雄の評論が、何故評論として成立しているのかよくわかった。

 
No. 58
2009/06/05
The Consolations of Philosophy
哲学のなぐさめ ― 6人の哲学者があなたの悩みを救う
集英社
Alain de Botton
アラン・ド・ボトン
2002/05/22

(コメント)

 
No. 57
2009/06/04
図解雑学 失敗学 ナツメ社
畑村 洋太郎2006/08/10

(コメント)

 
No. 56
2009/06/01
MBAファイナンス ダイヤモンド社
グロービス・マネージメント・インスティテュート1999/04/08

今回読んだのは旧の方。今は[新版]が出ている。ただし内容的には旧の方でもまったくOK。

 
No. 55
2009/05/29
Locus Solus
ロクス・ソルス
平凡社ライブラリー 511
Raymond Roussel
レーモン・ルーセル
2004/08/09

「人里離れた場所」にあるロクス・ソルス荘に展示されている発明と奇想の紹介が延々と続いていき、 特に小説としてのメインの流れがある訳ではない。 各エピソードの紹介はわりと平坦で、実は個々の奇想がシュールレアリズム的な言葉遊びに基づいているらしいが、 訳からはそれを読み取ることができない。正直言うと期待外れ。

青柳いづみこ『ルーセルと音楽』は、映画のパンフレットによく載っている、 文筆を本業としていない三流のアーティストが書いたような駄文で、完全な蛇足。 文体が軽過ぎる。

 
No. 54
2009/05/24
How Proust Can Change Your Life
プルーストによる人生改善法
白水社
Alain de Botton
アラン・ド・ボトン
1999/01/30

早速、アラン・ド・ボトンの他の著作を借りてきた。
これを読むと、『失われた時を求めて』を読み返してみたくなる。

 
No. 53
2009/05/22
The Art of Travel
旅する哲学 大人のための旅行術
集英社
Alain de Botton
アラン・ド・ボトン
2004/04/10

これは収穫。
読んでいて、これだけ想像力が喚起される本はなかなか無い。
また、これほど、文章を味わって読みたい、と思う本もなかなか無い。
これで写真・絵画の頁がカラーなら文句なし。
これを読んだ後は、この著者の本を全巻制覇したくなる。
(著者のWebはこちら)
未訳の "The Architecture of Happiness" を是非とも読んでみたい。

 
No. 52
2009/05/19
新版 吾人の任務 ― MBAに学び、MBAを創る 東洋経済新報社
堀 義人2009/03/28

グロービスの創設者の自伝。すごい人がいるものだ。

ただし、これを読んで感動するのはいいが、
その勢いで、MBOとか360度フィードバックを 一般の企業がそのまま導入するのは無理がある。
グロービスの場合、創設時からその精神があって、それを前提として人を採用しているが、
一般企業の場合そのような前提で人と採っていないので、後から導入しても、単なる物まねにしかならない。
そもそも役員レベルでもこの厳しさでジャッジされると、ふるい落とされてしまうだろう。

 
No. 51
2009/05/17
はじめての金融工学 講談社現代新書 1780
真壁 昭夫2008/04/20

数式の説明も、数式が導き出される背景も、どちらも説明が少なくて理解しにくい。
ただし、最後の行動ファイナンス理論と物理経済学の紹介の部分はわかりやすい。

 
No. 50
2009/05/15
The Future of Success: Working and Living in the New Economy
勝者の代償 ― ニューエコノミーの深淵と未来
東洋経済新報社
Robert B. Reich
ロバート・B・ライシュ
2002/08/01

最近のニューエコノミーに関する本、例えば『フラット化する社会』等は、変化する社会に対して、 「それに対応しなければ生き残れない」という、あたりまえの、誰でも思いつくことを結論として述べているものが多い。 「対応できない者は取り残されていく」ということに関しては特に答は用意されておらず、 そういう意味では、無責任といえる。

この本は米国労務省元長官が書いており、 スティグリッツの本と

 
No. 49
2009/05/08
技術に生きる現代数学 岩波書店
若山 正人 編2008/02/08

これはかなり難。というか、これだけの説明では情報が足りておらず、わからない。
取り上げられている話題は、

  1. CTの原理 〜 ラドン変換、積分幾何学
  2. PET画像、信号、検定 〜 積分幾何学、情報幾何学
  3. 金融工学 〜 確率積分、確率解析
  4. 暗号 〜 初等整数論、楕円曲線
  5. 渦の制御、揚力 〜 ナヴィエ・ストークス方程式へのトポロジー的アプローチ
  6. DNA結び目 〜 結び目理論、タングル方程式
4以外、ほとんどの人は太刀打ちできないのではないか。

 
No. 48
2009/05/06
The Halo Effect: ... and the Eight Other Business Delusions That Deceive Managers
なぜビジネス書は間違うのか
日経BP社
Philip Rosenzweig
フィル・ローゼンツワイグ
2008/05/19

『エクセレント・カンパニー』 『ビジョナリー・カンパニー』 『ビジョナリー・カンパニー2』 『ビジネスを成功に導く「4+2」の公式』 他、ビジネス書の分析は全て、ハロー効果により曇らされている、という主張。
既存のビジネス書の全否定で、日経BPがこのような本を出してしまっていいのか?

 
No. 47
2009/05/04
The Beyond
緑のヴェール
国書刊行会
Jeffrey Ford
ジェフリー・フォード
2008/06/20

『白い果実』 『記憶の書』 に続く理想形態市三部作の完結編。
全体にダークな感じで、ハリーポッターシリーズが子供っぽくて物足りないなら、 このシリーズがお薦め。
原書へのリンクはこちら。

 
No. 46
2009/05/01
Searching for Alpha: The Quest for Exceptional Investment Performance
αを探せ! 最強の証券投資理論 − マーコヴィッツからカーネマンまで
日経BP社
Ben Warwick
ベン・ウォーウィック
2003/08/26

なかなかいい本。
「キルゴア・トラウト」という名前を久しぶりに聞いた。

 
No. 45
2009/04/30
人間を幸福にしない日本というシステム 毎日新聞社
カレル・ヴァン・ウォルフレン1994/11/30

「官僚が強力な政治家たちに脅威を感じはじめたら、検察が面倒をみるのだ。
 田中角栄にこれが起こり、金丸信にも起きた。小沢一郎やほかの改革派政治家たちにも
 同じことが起きるかもしれない。」
ということが1994年の時点で書かれていた。もうひとつの予言の書。

 
No. 44
2009/04/30
最強のファイナンス理論 心理学が解くマーケットの謎 講談社現代新書 1647
真壁 昭夫2003/02/20

これを読むと、行動経済学というジャンルが随分昔からあることがわかる。

 
No. 43
2009/04/29
ヒトゲノムマップ 京都大学学術出版会
加納 圭2008/06/10
コメント
 
No. 42
2009/04/27
虐殺器官 早川書房
伊藤 計劃2007/06/20

ジャンル的には言語SFだが、『神狩り』をもっと先まで進めたような感じ。
すごい小説があったものだ。この著者を失ったのは惜しい。

 
No. 41
2009/04/25
The Winner's Curse: Paradoxes and Anomalies of Economic Life
セイラー教授の行動経済学入門
ダイヤモンド社
Richard H. Thaler
リチャード・セイラー
2007/10/26

行動経済学の訳本がいろいろ出はじめたのは最近だが、 学問としては2002年のノーベル賞受賞以前から存在している。 この本もオリジナルは1992年に出版された。 今から10年ほど前、1998年に『市場と感情の経済学』というタイトルで訳が出ており、 この本はその再訳となる。
行動経済学という名前がポピュラーとなる以前から、行動ファイナンスに関する訳本は 何冊か出ていて、内容的にはほぼ同じことが書かれている。 金融破綻の後、低金利が続く中、一部の人が銀行預金以外の蓄財の方法に気づき、 一方、更にごく一部の人が、人間の直感の誤りを自覚する、この behavioral something というジャンル に気づきはじめたのだろう。
この時点、今から10年前にこのようなジャンルがあることを知っていれば、 人生が変わったかも知れない。

 
No. 40
2009/04/22
文系人間のための金融工学の本 日本経済新聞社
土方 薫2004/01/15

  • 第1部 デリバティブ編 〜 スワップ、ボラティリティ、オプション、ブラック・ショールズ式
  • 第2部 マーケット編 〜 相場の力学、なぜ、間違えた判断をするのか
  • 第3部 リスクマネジメント編 〜 ビジネスリスクと金融工学
と危なそうなタイトルが並んでいるが、これを危ないと思うなら、なおさら読むべき。
「文系人間のための」と言いつつ、ちゃんと式が書かれていて、
かつ単に公式を載せているのではなく、元々の意味をちゃんと解説しているのがうれしい。

 
No. 39
2009/04/21
スティグリッツ早稲田大学講義録 グローバリゼーション再考 光文社新書 172
藪下 史郎、荒木 一法 編著2004/10/20

この講演が生で聴けたのはうらやましい。
スティグリッツのIMF批判の概要を知りたいなら、この本を読むのが手っ取り早い。
講演者が自分の主張をちゃんと過不足なくしゃべっているので、第二部の解説は完全な蛇足。
第三部もちょっと長いあとがきという感じで、特に無くてもよい。
むしろ、スティグリッツの経歴とか、これまでの論文・著作について詳しく書いて欲しい。

 
No. 38
2009/04/19
金融工学20年 〜 20世紀エンジニアの冒険 東洋経済新報社
今野 浩2005/07/21

先日見つけた『物理学者、ウォール街を往く。』と同じく、理財工学エンジニアの話。
しかも、日本では珍しい研究者の自叙伝。ここは著者に敬意を表し、「金融工学」ではなく、
理財工学と言いたい。
共著ではないが、話の中の主要人物である、白川浩氏の経歴も知りたい。

 
No. 37
2009/04/19
多読術 ちくまプリマー新書 106
松岡 正剛2009/04/10

最近数多く出ているお手軽ビジネスノウハウ本の中の多読のすすめとは完全に一線を画す、
真の多読者の言葉。たった1冊の本の中に、他の何10冊にも代えられない真実が含まれていることの好例。
酒豪ならぬ「本豪」という表現は面白い。

 
No. 36
2009/04/18
ビジネスマンのための法務力 朝日新書 156
芦原 一郎2009/01/30

具体的な法令の話がまったく書かれていないにも関わらず、 法務とは何か、ということ以上に、法学の本質を伝えてくれる本。

 
No. 35
2009/04/15
My Life as a Quant - Reflections on Physics and Finance
物理学者、ウォール街を往く。 ― クオンツへの転進
東洋経済新報社
Emanuel Derman
エマニュアル・ダーマン
2005/12/22
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No. 34
2009/04/12
Three Billion New Capitalists - The great shift of wealth and power to the east
東西逆転 ― アジア・30億人の資本主義者たち
NHK出版
Clyde Prestowitz
クライド・プレストウィッツ
2006/03/25

『海の都の物語』の現代版といった感じ。もっと早く読んでおくべきだった。

 
No. 33
2009/04/10
大人のための文章道場 角川文庫 15524
樋口 裕一2009/03/35

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No. 32
2009/04/03
Swim with the Sharks without Being Eaten Alive
ビジネス人間学 ― 「超」のつく成功者になる94の法則 (BEST OF BUSINESS)
日本経済新聞社
Harvey Mackay
ハーヴィ・マッケイ
2006/02/15
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No. 31
2009/04/02
Making Globalization Work
世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す
徳間書店
Joseph E. Stiglitz
ジョセフ・E・スティグリッツ
2006/11/30

前作『世界を不幸にしたグローバリズムの正体』もそうだが、読んでいて、アメリカやIMFに対する義憤が沸き起こってくる。それに引き換え、アジア通貨基金創設の提案と、そのための資金1000億ドル提供を申し出た日本は、まるでサンタクロースのようだ。この本はアメリカでも相当売れたと思うが、これを読んだ人はどう感じたのだろうか?
資金提供の話と言えば、日本は最近、IMFに対して世界経済危機打開のため、1000億ドルの提供を約束した。 (そんな金があるなら国内の景気対策に使って欲しい、という気がするが、それはさておき) この発表を行った、本来ならば救世主扱いされてよいはずの日本の財務大臣は、それから1週間もたたないうちに、 飲酒問題で辞任する羽目になってしまった。 (これとても、会見の前に、「ここ数日間かなり体調が悪く、本来ならば安静にしていなければならないのですが、そんなことを言っている場合ではないので、本日は、強めの薬を服用して、体調を支えています。そのため、答弁の間、意識が朦朧とする場合があるかも知れませんが、御容赦下さい」と一言言っておけば、「健康状態が優れない中、職務をまっとう」、ということで、むしろ、美談になったかも知れない)。
この事件の印象が強かったため日本の経済貢献はすっかり忘れられてしまったが(せめてマスコミはちゃんと忘れないで報道して欲しいものだが)、資金提供の約束は成立しているので、IMFの預金残がいつの間にか1000億ドル増え、一方、日本の財政は、いつの間にか意味不明な10兆円の歳出が計上されており、それを国民が負担することになる。

この本の第9章 外貨準備システムの崩壊と「ドル大暴落」では、サブプライムローン問題を予見する内容が書かれている。

 
No. 30
2009/03/29
Corporate Radar - Tracking the Forces That Are Shaping Your Business
コーポレート・レーダー ― 企業の盛衰を左右する8つの波
日本経済新聞社
Karl Albrecht
カール・アルブレヒト
2000/06/07
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No. 29
2009/03/24
ハイスクール・ブッキッシュライフ 講談社
四方田 犬彦2001/10/19

著者が高校時代に読んだ本を、人生の中盤に差し掛かった今読み直して、どのように感じるか再確認してみる、 という内容の本。
自分自身が読んだ本とも重なっているので、読んでいて懐かしくなってくる。

 
No. 28
2009/03/22
Warped Passages: Unravelling the Universe's Hidden Dimensions
ワープする宇宙 ― 5次元時空の謎を解く
NHK出版
Lisa Randall
リサ・ランドール
2007/06/30

この本が流行ったのはちょうど1年ほど前。どこの図書館でもずっと貸し出し中だったが、最近やっと出てきた。 原書の方とちらっと立ち読みしたが、原文もかなり分かりやすい。 希望を言うなら、この本のレベルでちゃんと数式が書かれたものが欲しい。

 
No. 27
2009/03/11
Globalization and its discontents
世界を不幸にしたグローバリズムの正体
徳間書店
Joseph E. Stiglitz
ジョセフ・E・スティグリッツ
2002/05/31

読んでいて義憤が沸いてくる。
2ヶ月程前、日本はIMFに1000億ドル (!!) 供出すると発表したが、IMFではなく、 やはりアジア通貨基金を作るべきではないのか?

 
No. 26
2009/03/08
クリティカルシンキングの技術 オーエス出版社
寺田 欣司2001/10/15
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No. 25
2009/03/03
行動経済学入門 日本経済新聞出版社
多田 洋介2003/12/10
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No. 24
2009/03/02
The Undercover Economist
まっとうな経済学
ランダムハウス講談社
Tim Harford
ティム・ハーフォード
2006/09/13
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No. 23
2009/02/27
The Seven-day Weekend
奇跡の経営 一週間毎日が週末発想のススメ
総合法令出版
Ricardo Semler
リカルド・セムラー
2006/02/08
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No. 22
2009/02/24
増補 ケインズとハイエク − <自由>の変容 ちくま学芸文庫
間宮 陽介2006/11/10
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No. 21
2009/02/22
2秒で本音がわかる心理術 青春出版社
ゆうきゆう2008/05/15

他の著作もそうだが、全編、王様の耳はロバの耳、と言い切っているスタイルが心地よい。

 
No. 20
2009/02/22
The Cluetrain Manifesto
これまでのビジネスのやり方は終わりだ ― あなたの会社を絶滅恐竜にしない95の法則
日本経済新聞社
Fredrick Levine, Christopher Locke,
David Searls, and David Weinberger
フレドリック・レバイン、クリストファー・ロック
デヴィッド・サールズ、デヴィッド・ワインバーガー
2001/03/23
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No. 19
2009/02/22
アリソン 電撃文庫
時雨沢 恵一2003/03/25
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No. 18
2009/02/21
Zeit : Der Stoff aus dem das Leben ist
もっと時間があったなら! ― 時間をとり戻す6つの方法
岩波書店
Stefan Klein
シュテファン・クライン
2009/01/28

楽しいことをやっている時は、時間が速く過ぎてしまう。
いやなことをやっている時は、時間がなかなか進まない。
これを逆転させるためにはどうしたらよいか?
という問いへの答が書かれている。お薦め。

 
No. 17
2009/02/17
経済学者に騙されないための経済学入門 ナカニシヤ出版
高増 明・竹治 康公 編2004/04/20

図書館から借りたが、買って手元に置いておきたい本。
これを読んだ後は、池田信夫のブログは読む気がしなくなる。

 
No. 16
2009/02/15
The Meme Machine
ミーム・マシーンとしての私(下)
草思社
Susan Blackmore
スーザン・ブラックモア
2000/07/18
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No. 15
2009/02/10
行動経済学 経済は「感情」で動いている 光文社新書
友野 典男2006/05/20
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No. 14
2009/02/06
The Meme Machine
ミーム・マシーンとしての私(上)
草思社
Susan Blackmore
スーザン・ブラックモア
2000/07/18
コメント
 
No. 13
2009/02/02
Last and First Man
最後にして最初の人類
国書刊行社
Olaf Stapledon
オラフ・ステープルドン
2004/02/20
コメント
 
No. 12
2009/01/29
Nexux : Small Worlds and the Groundbreaking Science of Networks
複雑な世界、単純な法則 − ネットワーク科学の最前線
草思社
Mark Buckanan
マーク・ブキャナン
2005/03/03

「6次のへだたり」について書かれている本。

 
No. 11
2009/01/27
Ship of Magic - Book One - The Liveship Traders (原書) Voyager
Robin Hobb1998

長かった。途中、他の本を挟んだせいもあるが、ほぼまる1年。その一方で、最後は1週間で350頁。
これでやっと、このシリーズの第2巻目、今からちょうど10年前、1999年の2月に買った "The Mad Ship" に着手できる。
頁数(906ページ)を見ただけで疲れが襲ってくるが、今年は、Robin Hobb をできるだけ片付けたい。

 
No. 10
2009/01/25
けいざい心理学 日本経済新聞社
日本経済新聞社 編2004/11/08
コメント
 
No. 9
2009/01/23
The Scientist as Rebel
叛逆としての科学 − 本を語り、文化を読む22章
みすず書房
Freeman Dyson
フリーマン・ダイソン
2008/06/20
コメント
 
No. 8
2009/01/21
LINKED : The New Science of Networks
新ネットワーク思考 − 世界のしくみを読み解く
日本放送出版局
Albert-László Barabási
アルバート=ラズロ・バラバシ
2002/12/20

「6次のへだたり」について書かれている本。

 
No. 7
2009/01/20
Economics : Principles and Practives
アメリカの高校生が学ぶ経済学 − 原理から実践へ −
WAVE出版
Gary E. Clayton
ゲーリー・E・クレイトン
2005/09/25

日本の高校の政経も、このぐらいのレベルまで踏み込んで欲しい気がする。

 
No. 6
2009/01/17
The Archimedes Codex - Revealing the secrets of the worlds greatest palimpsest
解読!アルキメデス写本 羊皮紙から甦った天才数学者
光文社
Reviel Netz and William Noel
リヴィエル・ネッツ/ウィリアム・ノエル
2008/05/30

この解読作業は、すごい、の一言に尽きる。

 
No. 5
2009/01/13
人魚 ものと人間の文化史 143 法政大学出版局
田辺 悟2008/07/15

人魚にまつわる本に 『人魚とビスケット』 が含まれている勘違いには笑える。
この著者は、本当に人魚に興味があるんだろうか?

 
No. 4
2009/01/12
Predictably Irrational - The Hidden Forces That Shape Our Decisions
予想どおりに不合理 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
早川書房
Dan Ariely
ダン・アリエリー
2008/11/21

この本の内容を多くの人が基礎知識として体得した時、TVとか広告業界は壊滅するであろう。
「世間の常識」に惑わされたくなかったら読むべき本。

 
No. 3
2009/01/10
一流アナリストの「7つ道具」 プレジデント社
ロバート・アラン・フェルドマン2008/10/10
コメント
 
No. 2
2009/01/07
Order out of Chaos - Man's New Dialogue with Nature
混沌からの秩序
みすず書房
Ilya Prigogine and Isabelle Strengers
I.プリゴジン/I.スタンジェール
1987/06/30
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No. 1
2009/01/07
経営情報論(新版) 有斐閣アルマ
遠山 曉、村田 潔、岸 眞理子2008/05/10
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読書記録 2008
(平成20年)7月〜12月
『枕草子*砂の本』 読書記録 2009
(平成21年)7月〜12月

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三島 久典