4章 今日は、自分が生まれてから何日目か?


大多数の人は、自分の年齢は知っていても、 日齢(生まれてから何日目か)は知らないのではないか。
Excel を使うと、自分の日齢を簡単に知ることができる。


1970年4月1日生まれの人を例として考えてみる。

 ABC
11970/4/1=TODAY()=B1-A1

A1には、自分の生年月日をスラッシュで区切って入力する。
B1の「=TODAY()」は、今日の日付を取得するための関数である。
C1の計算式「=B1-A1」で、両方の日にちの間の日数を知ることができる。
(ところで、「日にち」を漢字にすると、やはり「日日」なのか?)

1997年7月28日にこれを実行すると、以下のようになる。

 ABC
11970/4/11997/7/289980

どうも、10000日目が近づいているようである。


ここで、日齢の定義をしておく。

例えば、1970年4月1日生まれの人について、翌日の4月2日を、

という2つの考え方がある。

上の計算式では、後者の日数が算出される。
通常の感覚で云うなら、前者の定義の方がなじみやすいが、年齢というのは後者の定義を採用している。
よって、ここでは、日齢として、後者の定義を採用することにする。
(従って、計算式は変わらず。前者を計算したければ、1を加えればよい。)


さて、最初の計算に戻って、10000日目が何月何日かを調べてみよう。

 ABC
11970/4/1=TODAY()=B1-A1
21970/4/110000=A2+B2

B2に、10000(日数)
C2に、計算式「=A2+B2」を入れる。つまり、Excelでは日付と経過日数を足し算することができる。

結果は以下のとおり。

 ABC
11970/4/11997/7/289980
21970/4/1100001997/8/17

27歳と4ヶ月と約15日目に、10000日の日齢を迎えることになる。


ついでに、他の日齢も見ておこう。

 ABC
11970/4/11997/7/289980
21970/4/170001989/5/31
31970/4/180001992/2/25
41970/4/190001994/11/21
51970/4/1100001997/8/17
61970/4/1200002025/1/2
71970/4/1300002052/5/20

1000日刻みの日は約3年に1回しか来ないから、 年に1回来る誕生日に比べると、よっぽど貴重である。
主だった1000日刻みの時の年齢を調べてみよう。

まず、
7000日目は、19歳と約2ヶ月目
8000日目は、21歳と約11ヶ月目
つまり、大学に入ってすぐと、卒業の前の年に、7000日目と8000日目という個人的なイベントがやってくる。

9000日目は、24歳と約7ヶ月目。
勤めてから1年ぐらい、というところか。

そして記念すべき10000日目は、27歳と4ヶ月と約15日目にやってくる
次の20000日目は、54歳30000日目は、82歳だから、
人生において10000日刻みの記念日は3回しかない。
つまり、10000日目は、誕生日以上に貴重なイベントと云ってよい。


そして、30000日目82歳

私は、この日数故に、

人間の平均寿命は30000日である

と勝手に予想している。


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三島 久典