ショック&タイヤ交換

ショックとタイヤの交換が済んだら、トー角の調整と窒素ガスの充填です。

 トー角の調整にはスリップテスターという機械を使います。

スリップテスターです。この上をクルマを走らせて、トー角のチェックをします。左右の角度を独立で測定できるのは県内ではタイヤハウスさんだけだそうな。

スリップテスターの測定結果がメーターで示されます。

フロントの測定中。

リアの測定中。


 ここからの調整にも時間をかけます。「機械での測定はあくまでも目安。クルマは走ってナンボなんだから最終的なセッティングは実際に走らせて詰めなきゃ」と社長はよく言っています。その言葉どおり、ケンさんは調整しては走り、戻ってきては調整して、という行程を繰り返していました。
 その間、私はお店の軽トラを借りて外したスタッドレスタイヤを自宅に運びます(外した自分のタイヤすら運べないクルマだもんな)。クラッチは軽いし、ステアリングは寝てるし、もちろん力はないしで軽トラの運転は最初は戸惑うけど、慣れるとこれはこれでなんか楽しさがあります。


 さて、戻ってくると調整も完了していました。早速試乗します。直前まで軽トラに乗っていたせいで、クラッチがやけに重く感じます。着座位置も低いし。「どっこいしょ」と言う感じで走り始めます。10mも走らないうちにその違いに思わず顔が弛みます。まさしく「生き返った!!」という感じで、路面の継ぎ目を乗り越えるときの感覚も段違い。今までは「ガツン」「ゴチン」って感じで不快でしたが、「コトッ」「コツッ」と小気味良い感触に変わりました。まだショックが馴染んでいないせいか、硬さが感じられたり、曲がる時にちょっと突っ張る感じもありますので、もうしばらく走ってからが楽しみです。
 意外だったのはアイドリング時にボディ全体に伝わるエンジンの振動が少なくなったことです。交換前に比べて信号待ち等で停車しているときのユラユラ揺れる感じが収まったようです。あと、これは精神的なものでしょうが、シフトやエンジンのフィールまで良くなったように感じられます。とにかく今までとは別のクルマになったようです。


 で、ここまではタイヤには普通の空気が入っていました。社長曰く「まず、普通の空気で走ってから窒素ガスに替えてみると違いが分かって面白いかと思ってまだ替えなかった」とのこと。そこでさっそく窒素ガスに詰め替えてみました。

詰め替えのために空気を全部抜きました。情けない姿に(笑)。

窒素ガスに詰め替えるときにムシも耐熱仕様(左)に交換しました。赤いシリコン製パッキンがミソ。


 これですべての作業が完了。窒素ガスの効果ですが、確かに乗り心地が若干ソフトになった感じがあります。圧をやや高めに入れた割には硬く感じなかったのも窒素ガスの効果なのかもしれません。

久々にまともな姿に戻ったMGF

交換後の高さは約600mm。20mm高くなりました。


 今回の交換作業はタイヤハウスさんのご好意で最初から最後まで全工程を説明付きで見せて頂きました。写真撮影にも快く応じて頂きました(作業中、お邪魔をした点もあったかと思いますが)。
 コーヒーもいつも通り美味しかったです。
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