それでは「うつ病」になるとどのような症状が出るのでしょうか。 【基本的な症状】 ・気分が重く沈みこむ※ ・何をやっても楽しくない(意欲・興味の減退=それまで好きだったことや趣味に打ち込めない)※ 【良く見られる症状】 ・食欲がない(そのため体重が減る場合もある) ・疲れやすい※ ・よく眠れない(睡眠障害) 寝つきが悪い(入眠障害)、何度も目が覚める(途中覚醒)※、朝早く目が覚めてその後眠れない(早朝覚醒)※ ・集中力の低下※ ・動きが遅くなる ・必要以上に自分を責める(自責念慮)※ 【身体的な症状】 ・頭痛※ ・倦怠感※ ・肩こり ・胃の痛み ・下痢・便秘 ・発汗 ・息苦しさ 【私の場合】 「うつ病」は精神疾患ですが、【基本的な症状】のような精神面の症状が出ずに、【身体的な症状】だけが出る場合もあります。この【身体的な症状】は内科等で検査をしても普通、何も異常が発見されません。このように精神面の症状が現れずに身体的な症状が前面にでる場合を「仮面うつ病(Masked Depression)」と呼びます。身体的な症状が仮面のように精神的な症状を隠していることからこう呼びます。 【私の場合】 「うつ病」は精神病ではないので、基本的に人格の崩壊は起きません(重症になると妄想が発現することはあります)。また攻撃性も自己に対して向けられるので、包丁を振り回して他人を傷つけるということもありません(笑)。 【躁うつ病】 「うつ病」は以前は「躁うつ病」の病相のひとつと考えられてきましたが、現在では別の病気として分けて考えられています。「躁うつ病」は「うつ」状態と「躁」状態を繰り返す精神疾患で、「うつ」と「躁」の二極を行き来することから「双極性障害」とも呼ばれています。これに対して「うつ病」は「単極性障害」に分類されます。 「躁」状態というのは「うつ」状態の逆で、気分の高揚、意欲の亢進、多動、多弁、抑制の欠如、睡眠減少(「うつ病」の不眠とは違い、眠るのが惜しくなる)などの特徴があります。感情はゆたかになりますが、思考がまとまりにくく、「自分は何でもできる」という万能感や誇大妄想を伴う場合があります。社会的な抑制が働かないため、高価なものを衝動買いしたり、宗教的活動や政治的活動、怪しげなビジネスに没頭するケースがあります。そのため社会的な信用を失い、結果的に日常生活や仕事はうまくいかなくなります。 |