「うつ病」は過剰なストレスがきっかけで発症することが多いようです。以下に代表的なものを挙げます。・上司や同僚など、職場でのトラブルなかには昇進や結婚、自宅新築など、客観的には喜ばしいと思われる出来事が含まれています。しかしこれらも、それまでの生活からの環境の変化という点ではストレスとなる場合があります。また、なかには自分がストレスにさらされていることを自覚できない、あるいは認めたがらない人もいます。そういう人は知らず知らずの間にストレスを溜め込んで「うつ病」を発症するリスクがあります。 ただ、同じストレスを受けても「うつ病」になる人とならない人がいます。ストレスに対する受け止め方が人によって違ったり、その人の性格(後述)にも左右されるからです。 【身体因性(器質性)・心因性・内因性】 以前は「うつ病」をその原因によって「身体因性(器質性)」、「心因性」、「内因性」に分類していました。 「身体因性(器質性」)は身体的な病気(甲状腺機能低下症、糖尿病、低血糖など)や、各種の治療薬(痛み止め、抗生物質、抗がん剤、降圧薬など)が原因で「うつ状態」になっている場合を指します。脳梗塞など脳に何らかの障害がある場合を特に「器質性」と呼びます。この場合、「うつ病」としての治療よりも、その病気への治療が優先されることがあります。 「心因性」は「近親者の死」などの心理的なストレスが原因で「うつ状態」が起こる場合を指します。 「内因性」は少し理解しづらいかもしれませんが、特に何の原因もなくひとりでに「うつ状態」になる場合を指します。 ただし、現在は、内因性の「うつ病」でも何らかの心理的なストレスが引き金となって起こることが分かってきているため、このような原因別の分類は行われなくなってきています。現在は主にその症状に着目して治療していくようになっています。 【私の場合】 |