キウリグサ(胡瓜草)、ムラサキ科、キウリグサ属

 花はごく小さいけれど、同じ科の帰化植物のワスレナグサやヤマルリソウとそっくり。初めてヤマルリソウと出会ったのは、昔、従妹が丹沢の戸沢出合いに山小屋をもっていたので、毎春、教会の人々をそこに連れて行って、本谷や源次郎沢で沢登りの手ほどきをしたり、山菜のてんぷら付の野外炊飯をしていたが、そのときの林道であった。

名の由来は葉をもむとキュウリのにおいがするから。もっとも近隣の農家からいただく胡瓜と違い、都会のスーパーで買うハウス育ちの形のよいきゅうりは、きゅうり特有のにおいもそう強くないだろうが。

胡瓜の匂いといえば、ワレモコウの若葉のにおいはもっと強く、子どもの頃ワレモコウのことをキュウリグサといっていたほどだ。

キュウリグサの花茎は先が、「ぜんまい」のように巻いていて、花が下から咲くにつれ、ほどけていく。このような花序を、「サソリ形花序」という。
 


2006年4月4日15 榛名町本郷にて



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