ヒメオドリコソウ(姫踊子草)/シソ科、オドリコソウ属

 これもシソ科。小アジア原産の植物で、今から100年以上も前に東京で初めて発見された帰化植物。日本各地の山野に自生する多年草の「オドリコソウ」に似ているが、小さいので、「ヒメ」と名がついた。
  ヒメオドリコソウも農家にはじゃまもの扱いされて、庭や畑からはようしゃなく抜かれてしまう。私も同じことをしている。
 春先、花が咲くよりも前に、上部に密生する先のとがった葉が紫紅色に色づき、それがかたまって直立しているさまは、小人の国の赤いモミの林のようで美しい。やがて、上部の葉腋に淡紅色の唇形花を茎のまわりにぐるっとのぞかせる。


2006年4月4日 榛名町本郷にて



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