カキドオシ(籬通)/シソ科、カキドオシ属

 

 シソ科の花はきわめて多い。有名な、「イブキジャコウソウ」、「ラショウモンカズラ」も仲間である。この辺で全部を見ることはできないけれど、それでも毎週、紹介するとしても半年以上はかかる。

 カキドウシは日本中、どこでも見る草である。家の周りや畑ではじゃまにされ、むしられてしまうが、写真で見るように、淡紫色の小さな唇形花を葉腋に段々と咲かせる蔓性の多年草であって、小さいながら趣のある花である。

カキドオシなどという風情のない名がつけられているが、地面を這っていって垣根を通り抜けることから名づけられている。

葉や茎に香りがある。この辺の人はカキドウシを食べる習慣がないが、生のままでサラダにして食べられる。さっと茹でておひたしにしてもよい。


2006年4月4日 榛名町本郷にて



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