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ハコベ(繁縷)/ナデシコ科、ハコベ属 子どもの頃は今とちがって、みんな勝手にホウジロ、メジロ、シジュウカラなどの野鳥をブッチメと称するわなで捕っていた。大きな鳥かごにいっしょくたに入れて飼い、楽しんでいた。その餌にはアワやキビなどの穀類と一緒にこのハコベを擂って与えていたことを思い出す。 春の七草の一つで、古くは、「ハクベラ」とか、「ハコベラ」といった。さすがに冬は背丈も伸びないが、それでも一年中、身近に生えているので、七草の一つといわれても割合と目をかけられないのがかわいそう。 写真で見ると、かわいい小さな白色の花は10弁に見えようが、実は5弁。一つの弁が深く裂けているので2枚に見える。いつか機会があったら、手にとって確かめてみるといい。 ハコベの特徴は茎を引っ張って切ると、中に一筋の糸のようなものが出て、垂れ下がることだ。ハシカで寝ている子に、この糸を下げた茎を束にして持っていって、それをその子の頭の上で振りながら、「早くなおれ、早くなおれ」とおまじないを唱えたことがある。これが効くといわれた遠い昔の話である。 全草食べられる。くせがないというか、ただ、青物というだけである。ただ、子どものころ、おなかをこわすと母がこれを入れたオカユを作ってくれたことを思い出す。そして、たいていは、それを食べて元気になった。
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