ヤツデ(八手)/ウコギ科、ヤツデ属

 

 関東以南の海岸辺の林に自生するというが、この辺では庭に栽培されている常緑の低木である。雌雄異株。

初冬、長さ20〜30cmの円錐状の花序を出し、分かれ出た柄の先に花火のように広がった3cmほどの花序をつくり、白い花をたくさんつける。暖かい日などは、ハナアブなどが盛んに来て、蜜をなめている。その後、丸い実となって春遅くになると黒く熟す。

 よく門の近くに植えるが、それはこの大きな葉が泥棒をくるみ、捕まえるからという言い伝えがこの辺にはあるからだ。よその地方では、どうなのだろう。 子どものころは天狗の団扇だといって、折って、よく遊んだ。ただ、ウコギ科なので特有の臭いは好きになれなかった。

 

2005年12月29日 榛名町・本郷にて



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