オカメザサ(阿亀笹)/イネ科、オカメザサ属

 

  群馬県甘楽町 の小幡は小幡氏出自の郷である。正月休みに田舎に戻ってきた子たちが、まだ見ぬその地を訪ねたいというので連れて行った。我が家から車で40分ほどのところである。

西毛の豪族として勢力を誇っていたが、戦国時代に甲斐の武田信玄の旗下に入り、勇猛で知られ、数々の物語を残している。しかし、時代には勝てず織田氏に攻められ、北条氏と同時期に滅ぼされた。後、そこを去って、今の 榛名町 に逃れてきている。

 町で歴史民族資料館を初め、実に見事にさまざまなものを保存されているのに頭が下がった。学芸員の豊富な知識と熱意も心地よかった。国峰城址、宝積寺(小幡氏代々の墓がある)、そして武家屋敷、雄川堰を残すなど町並みもなかなか良い。

歩くうちに町立中学校に出会った。町の景観に合わせて校舎もデザインされている。特に白壁塗りの土塀が石垣の上に張り巡らされているのには驚いた。

 石垣の上にオカメザサがよく手入れされて、緑の葉を見せていた。オカメザサは、笹と名がつくが、手にとって見れば分かるように竹である。日本特産の竹であって、背だけは伸びても1m、つやつやした桿はか細い。庭などの場合、たいていは、この写真のように刈り込んで短くし、密に生えさせている。一節から五本づつ短い枝をだし、その先に一枚づつ葉をつけるので、輪生のように見える。葉は竹にしては丸く、柔らかで、裏は緑白色、ビロードのような感じである。

 

2006年1月5日 甘楽町にて

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