ヤブツルアズキ(藪蔓小豆)/マメ科、アズキ属

 

 母校の榛名町立第六小学校の運動会のお招きをいただき、秋晴れの一日、童心に帰って楽しんできた。騎馬戦や棒倒しが危険だというのでなくなってしまい、徒競走、ダンス、玉入れ、綱引き、マーチング・バンドといったおとなしいものになっている。

  恒例で赤城、榛名、妙義と3団に分かれての対抗戦であるが、最後の選ばれた選手によるリレーは最高に盛り上がった。今年は妙義団が優勝した。

校庭で出会った幾人もの子どもたちが、「あ、教会のおじさんだ!」とにこにこしていた。なかでもM君は進行性の筋ジストロフィーで車椅子であるが、介助の青年が実に見事にリードしてくださり綱引きにも入り、その組が勝って、大喜び。また、マーチング・バンドにも参加して、楽しんでいたことが、我がことのように嬉しかった。

その帰り道、学校のそばの土手にヤブツルアズキ(学名は、 Azukia angularis var. nipponensis、日本で発見され、命名された)の花が秋の日を浴びて黄色の花をいっぱい咲かせていた。名前のようにツルで伸びる草地の植物である。

  これはアズキの原種であるという。葉も小さいが似ているし、種子はもっと小さく、熟すとアズキ色ではなく、黒いウズラの卵のような模様の、ごく小さな種子だが、格好はアズキにそっくりである。この秋は忘れないで種子をとり、試しに食べてみようと思う。

 

 

2005年9月17日  榛名町高浜にて

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