ナンテンハギ(南天萩)/マメ科、ソラマメ属

 

 子どものころ、この辺では若葉を「アズキッパ」と称して、「ツリガネニンジン」の若芽ほどにはメジャーではなかったが春の摘み草の一つに数えられていた。しかし、今では、ほとんど忘れられている。

各地で、「アズキナ」という俗称があるというが、その名の通り葉は南天の葉に形が似ていて、小豆の葉とは大違い。   実も鞘の形も小豆とは違う。

しかし、昔は小豆の若芽も摘んで食べたので、その味がこくのあるところがなんとなく似ているところから名づけられたのであろうと私は想像している。

根元からは断面が4角形の茎が何本も分かれ出る。互生している2枚の複葉の脇から3cmほどの柄が出て、先端にマメ科であるから紅紫色の蝶形の花を総状にたくさんつける。

  学名には、Vicia=巻きつくと言う意味の言葉がつくが、巻きヒゲもないので、何かに巻きつくということはない。たいてい茎は斜めに伸びている。

 

2005年8月26日  榛名湖 ゆうすげの道にて

拡大して見る(1144*856px) ]


>> 最新の写真
 
© はるなキリストの教会