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フサザクラ(総桜)/フサザクラ科、フサザクラ属 これも4月半ばに榛名の沢筋で撮った写真である。10m近くになる落葉の高木で、春、葉に先駆けて不思議なフサ状の暗紅色の花を咲かせる。花には花弁も萼もない。花弁のようにみえるのは、おしべの葯である。これが房になって垂れ下がっている。近所の人々に見せても見たこともないという。実際には見ても、赤い新芽と思いこんで、気にも留めなかったのであろう。 さすがに友人の山屋の孝倫さんは知っていた。彼は大きな会社を経営しながら、家族や仲間と冬は山スキー、その他のシーズンも頻繁に山に入っているスポーツ一家の主である。また、彼自身も広い里山を持っているので、時々、花の情報を教えてくださったりする、自然を見る目を持った楽しい人である。 フサザクラは別名をタニグワ(谷桑)といい、その葉が桑の葉に似ているといって、名付けられているが、あたらずとも遠からずといったところか。 秋になると花の後に、周りを翼に囲まれた扁平な種がやはりフサ状に付く。熟すと黄褐色になり、風に乗って飛んでいく。フサザクラは世界で1属3種、日本にはその1種があり、これがそうである。
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