アブラチャン(油瀝青)/クスノキ科、シロモジ属

 10年ほど前まで、40年間にわたり、富士山麓、本栖湖畔にクリスチャン・キャンプ場を私たちの教会群で経営していた。毎年、夏休みを待ちかねて、大勢の日曜学校の子どもたちとサマー・キャンプを張っていた。やがて、小学生が中学生になり、高校生、成人、家庭もちとなっていって、どんどん、サマー・キャンプは広がっていった。

 キャンプ地には、いろいろな植物が生い茂っていたので、いつだったか、広大なキャンプ場の植物を調べようということになって、何年かかけて、みんなで調べ上げ、名札を付けた。その一つがこのアブラチャンである。子どもたちはおもしろがって、「アブラちゃん」と呼んだ。7月の末ではすでにつやつやした緑色の1・5センチほどの球果をいっぱい付けていた。

前回のダンコウバイと花は似ているが、葉が出てくると、違いがいっぺんに分かる。長さ4〜5センチほどの細長い楕円形で、先はとがっている。それに樹形はダンコウバイよりも小ぶりで、枝はよく分枝している。

この調査には、飯泉 優先生にもおいでいただいて、子どもたちと一緒に実地の勉強をし、花の名前の由来とか、特徴などを教えていただいたことも懐かしい思い出である。残念ながら、私たちがお人好しであったため、このキャンプ場はある団体にとられてしまって、今はない。どうなっているだろうか。



2005.04.14

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