オランダガラシ
アブラナ科、オランダガラシ属の多年草。
この辺ではイカホゼリと俗称するが、おそらく昔、伊香保温泉の食膳あたりから知られるようになったのかもしれない。(私の小さなころ、60数年前であるが、この村でお饅頭を作って有名になった、おみたさんというおばあさんは、ゲンゼリといっていた。意味は分からない。このおばあさんは、近所のこどもたちを集めては、自分の即席創作も含め、よく民話を話してくれた人で、もちろんゲンゼリも出てきた。)都会の人にはクレッソンだといえば、たいてい驚く。
ヨーロッパ原産で日本には明治の初めにはいってきた。栽培もするが、今では里山の清流や、田んぼの水路に群生しているので、私は春になると摘んできては重宝している。初夏に5、60センチほどに伸びた茎の先にルーペでわかるほどの小さいが清楚な花が冠を作る。十字花植物といわれる仲間だから、純白の花びらは4枚である。

2004.01.29
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