![]() |
||||||||||
![]() |
||||||||||
|
![]() |
コマツナギ(駒繋ぎ)/マメ科 コマツナギ属 この春、教会の庭の南側の石垣の下にコマツナギが芽を出した。 それが大きく伸びて淡紅紫色のマメ科特有の蝶の形をした5mmほどの花を総状にたくさんつけている。写真でみる花の下にある細い棒のようなものは果実で、今は小さいが、やがて3cmくらいの長さの豆果となる。 名前の由来はコマ=駒=馬を繋いでも、抜けないくらい根が強く張っているので名付けられたという。そのために山などの切り通しの法面の保護、緑化などには、きわめて有用である。 コマツナギはミヤマシジミの食草であるが、この辺にはミヤマシジミは生息していないのか見ていない。その代わり仲間のヤマトシジミ(食草 カタバミ)、ベニシジミ(食草 スカンポ、=スイバ)はよく見かける。 一見、草に見えるが、高山植物のチングルマ(稚児車、バラ科、チングルマ属)が草のように見えながら、実は丈が10cmほどの小低木であるように、これも落葉の小低木で、条件がよければ幹は細いが1mくらいまで伸びる。 マメ科に共通することだが、根に共生している根瘤バクテリアが空気中の窒素を植物が利用しやすいように変えてくれるので、蛋白質に富む植物である。子どものころウサギを飼っていたが、喜んで食べていたことを思い出す。 根瘤バクテリアといえば、昔、この辺の田は春になると一面ゲンゲ(紫雲英、別名 レンゲソウ、ゲンゲ属)の花のじゅうたんとなったことを覚えている。鋤きこんで肥料とし、田植えに備えたのである。最近、テレビ・ニュース等で復活しつつあると聞くが、化学肥料を撒いたほうが、はるかに手っとり早いので、秋にゲンゲの種子を蒔くなど、そんな面倒なことをする人はまだ少ない。 「人は悪をもって身を堅く立てることはできず、正しい人の根はゆるがない。」 箴言2章 3節 ![]() 2004.09.
|
||||||||
© はるなキリストの教会 |