ホウズキ

 ホウズキ(鬼灯、酸漿、ナス科、ホオズキ属、東アジア原産の多年草、根を伸ばして増える)。花が終わると萼が果実を包み、秋になると萼も中の実も赤くなる。根は熱さましなどの薬として用いられる。それよりも、私の子どものころは、特に女の子がこの実を取り、皮を破らないように良くもんで柔らかくし、種を取り出し、口に入れて、「きゅっ、ギュッ」と鳴らして遊んだ。縁日で売っていたウミホオズキとならんで風物詩であったが、今はそれも見なくなった。


撮影 2017年06月、本郷町

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撮影 2017年06月、本郷町

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オニシモツケ

 オニシモツケ(鬼下野、バラ科、シモツケソウ属。Filipendula kamtschatica, 多年草)。本州、カムチャツカなど、温帯から寒帯の山地に群落をつくる。このような植物に、「鬼」とか「熊」と名付けるのは、背だけが大きいから。チダケサシ(乳ダケ差し、トベラ科、チダケサシ属、Astilbe microphylla Knoll、本州などのやや湿った山地に生える。 名前の由来は、丁度この時期に里山に生えるチチタケ(折ると乳を出すキノコ、美味、生でもたべられる)を輪刺しにして持ち帰った風習より。お花好きの町のお宅を訪ねて拝見した花。


撮影 2017年06月、本郷町

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撮影 2017年06月、本郷町

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ムラサキツユクサ

 ムラサキツユクサ(紫露草、Tradescantia ohiensis Rafin、ツユクサ科、ムラサキツユクサ属、多年草)。明治初めに北米から渡来。はじめは観賞用にしたというが、田園では雑草なみ。花弁は3枚、触れれば破れるほど薄い。紫色の花糸も見えますでしょう。


撮影 2017年06月、本郷町

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撮影 2017年06月、本郷町

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モジズリ

 モジズリ(ネジバナ、捩じり花、Spiranthes sinensis (Pers)Ames var.amoena、ラン科の多年草、日本各地、らせん状に捩じれた花序に小さな花が咲く。この庭に咲く貴重なラン科の植物の一つである。古今集に「陸奥の しのぶもぢずり 誰故に 乱れそめにし 我ならなくに」 今の福島県の産物であった、乱れ模様を捺した絹織物に、なぞらえて歌った恋歌。小倉百人一首にもとりあげられている。草丈が10cmくらいなので、芝生に足を踏み入れる人に、よく踏まれてしまう。


撮影 2017年06月、本郷町

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撮影 2017年06月、本郷町

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撮影 2017年06月、本郷町

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ガクアジサイ

 ガクアジサイ(額紫陽花、Hydrangea macrophylla、ユキノシタ科、アジサイ属)。関東南部、伊豆地方に自生する落葉低木。花は両性花で小さく集まって咲く。花弁 5枚、咢が5枚、和名は装飾花を額に見立てたもの。はやりの洋花よりも、これが好き。


撮影 2017年06月、本郷町

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撮影 2017年06月、本郷町

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撮影 2017年06月、本郷町

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ゲンノショウコ

 ゲンノショウコ(現の証拠、フウロソウ科、フウロソウ属、日本全国に見られる多年草だが、減少傾向にあるというというので、増やそうと世話をしている。)。この辺でも、一歩外に出ればアメリカフウロソウがいたるところではびこっている。同じ仲間の、グンナイフウロ(郡内とは戦国時代からの呼び名で、御坂山塊の東側、富士吉田などを指す。ちなみに西側の甲府等は中心だからと国中と呼んだ) ハクサンフウロは南や北アルプスので見ることができる。 先日、榛名野草の会の会長さん宅を訪ねましたら、庭先にドクダミを根から長く採って陰干しにしていた。これはお茶にする。子どものころ、ゲンノショウコの陰干しは胃腸薬として、どの家庭でも使っていて、飲みすぎても害にはならなかった。今日は暑さがいくらか和らいだので、朝から庭の草取り、間もなく昼休みも終わり。


撮影 2017年06月、本郷町

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