ジンチョウゲ

 ジンチョウゲ(沈丁花、ジンチョウゲ科、ジンチョウゲ属。Daphne odora)。中国原産の常緑低木で室町時代に渡来したという。この冬は雨が少なかったせいか、葉に元気がない。花も心なしか小さい。和名は花の香りを沈香(ジンコウ)とチョウジ(丁子)の香りに例えて付けたと牧野の図鑑にあるが、私にはこの匂いはちょっと強すぎる。


撮影 2017年04月、本郷町

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撮影 2017年04月、本郷町

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タチツボスミレ

 タチツボスミレ(立ち壺菫、日本各地に咲くごく普通のスミレ。スミレ科、スミレ属)、アリアケスミレ(有明菫、日本各地の低地の日当たりのよい所に咲く。スミレ科、スミレ属、Viola betonicifoliaSm.)、スミレ (菫、スミレ科、スミレ属、 Viola mandshurica)日本各地の道端などに見る。後、1~2種類ありますが、今年は顔を出していません。冬に雨が少なかったので、全体に小ぶりの今年です。そういえば、♩すみれの花 咲くころ♩ と最近、歌わなくなりましたね。


撮影 2017年04月、本郷町

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撮影 2017年04月、本郷町

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撮影 2017年04月、本郷町

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ナノハナ

 ナノハナ(アブラナ、またはナタネナ。アブラナ科、アブラナ属、Brassica rapa L. 古く中国から渡来したという越年草)。庭には、蒔いたり植えたりしないのだけれど、芽を出す草花が沢山あります。このアブラナもそう。今、休耕畑に近い畑がナノハナにおおわれているところが方々にあります。その新芽を折って(欠いて)食用にするので、この辺では、「カキナ」とも言います。さっとゆでて、醤油やドレッシングなどかけないでいただいても、味と言い、歯触りとい、嬉しい春の贈り物です。今日は嶋方さんご夫妻が手伝ってくれて、100kg近く摘み、明日は石巻、東松島、七ヶ浜の5箇所を訪問します。今は亡き母は明治30年代の生まれであったが、当時の子ども仕事にランプのホヤ磨きがあって、大変だったという。その頃 菜種から絞った油は、食用、また燈火に使ったのだ。私が子どものころ、もう70年以上も前だが、春の田圃はゲンゲ(またはレンゲソウ)かナノハナで敷き詰められていた。♩ 菜の花畑に夕日うすれ♩が日常の世界だった。


撮影 2017年04月、本郷町

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撮影 2017年04月、本郷町

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レンギョウ

 レンギョウ(連翹、モクセイ科、レンギョウ属、中国原産の落葉小低木、Forsythia suspensa、)。春を彩る、にぎやかな花である。ウツギのように中空の髄を持つ長い枝は、しだれて、地に着けば、そこから根を出すので、かなり乱雑な枝ぶりとなる。果実を蒸して、干したものは生薬となり、強い消炎、利尿、解毒作用がある。テルペン系の炭化水素は殆どの植物精油に含まれる芳香性物質であり、レンギョウにはモノテルペン、トリテルペンが含まれるという。


撮影 2017年04月、本郷町

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撮影 2017年04月、本郷町

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撮影 2017年04月、本郷町

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オキナグサ

 オキナグサ(翁草、キンポウゲ科、オキナグサ属、Pulsatilla cernuaThunb.ex Murray) アネモネの仲間、榛名野草の会の会長さんが育てた苗をいたさきました。本州以南の暖帯に分布。日当たりのよい山野に自生する多年草ですが、この辺の山も手入れをしなくなって、このような野草はどんどんなくなってきています。子どものころは、この辺の里山が遊び場だったので、この花も含め、懐かしい思い出がいっぱいあります。 ヤグルマギク(矢車菊、キク科、ヤグルマギク属、Centaurea cyanus、)東欧原産で、栽培されているが、この辺ではもう野生化している。頭花は舌状花に見えるが、管状花である。花の色は、この青紫から、白色、ピンク、赤紫など多種にわたる。皆さん、これをヤグルマソウとよく呼ぶが、ユキノシタ科に、ほんものの矢車草(Rodgersia podophylla)があるから気を付けたい。北 海道、本州の深山の湿ったところに生え、草丈が1mくらいにもなる山野草である。矢車形の大きな掌状複葉の葉から名が付いた。茎の先に長さ20cmくらいの円錐花序を作るが、花自体は白色で、径 6mmくらいの小花でかたまって咲いている。


撮影 2017年04月、本郷町

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撮影 2017年04月、本郷町

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チゴユリ

 チゴユリ(稚児百合、ユリ科、チゴユリ属、Disporum smilacinum,多年草)。日本では北海道から九州までの丘陵地の疎林に生えている。庭にはユリ科の植物が沢山あるが、一番早く花を咲かせる。名前のチゴは、見るように花が小さく、かわいらしいので稚児に似せて付けた。


撮影 2017年04月、本郷町

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撮影 2017年04月、本郷町

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カリン

 カリン(花梨、バラ科、ボケ属、Chaenomeles sinensis、中国原産の落葉小高木)。日本では甲信越から東北にかけてよく栽培されており、街路樹にもなっている。秋になると、この実が10cmくらいに大きくなり黄熟して芳香を放つ。そのまま、部屋に置けば自然の芳香剤になり、すりおろして、濾して、その汁を煮詰めれば、貴重なジャムになる。東北のひなびた山の温泉場にいくと、この仲間のマルメロが山盛りになって露店に売っていたりする。樹皮は緑褐色で、うろこ状にはがれる特徴がある。この材質は堅牢、緻密、かつ粘り気があるのでヴァイオリンの弓にも使うという。切って干したものを生薬では、「木瓜」といい、リンゴ酸、クエン酸などの有機酸を含んでいて咳止めに効く。


撮影 2017年04月、本郷町

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撮影 2017年04月、本郷町

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撮影 2017年04月、本郷町

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コゴミ=草ソテツ

 コゴミ=草ソテツ(オシダ科、クサソテツ属、Matteuccia struthiopteris、シダ植物の多年草。若芽はゼンマイのようにくるくる曲がっているので、人が腰をかがめているように見えることから名付けられたという。おひたし、サラダ、天ぷら、いずれも山菜として最高。夏になると葉がソテツのようにまっすぐ上に伸びて、緑の葉が美しい。


撮影 2017年04月、本郷町

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撮影 2017年04月、本郷町

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ナルコユリ

 ナルコユリ(鳴子百合、ユリ科、アマドコロ属、Polygonatum falcatum、北海道を除く日本各地の山中に生える多年草。今冬は乾燥気味だったので、草丈は短く20cmくらい、花は2僂らいである。地下に根茎ができて、それで増えていく。今はもう見ることがないが、こどものころ、稲穂の鳥よけに、長い縄に木や竹の短冊をぶらさげて揺らし、鳥脅しに使った鳴子に花が似ていると名づけられた。 ホウチャクソウ(宝鐸草、ユリ科、チゴユリ属、北海道から九州までの暗い林内に生える多年草。この名は、寺院の反り返った屋根の先につり下がっている宝鐸に似ているからと。この若芽は有毒、食べると嘔吐など。今日は遠方から旧友がお二人礼拝にお見えになり、渋川からの友は山の珍味、タラッペをお土産に持ってきてくれた。今は山菜の時期だが、町の人は根こそぎ採って行くので困ると言っていた。間違って中毒を起こすのもこの頃だ。ホウチャクソウ、バイケイソウ、スズランの若芽も毒がある。


撮影 2017年04月、本郷町

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撮影 2017年04月、本郷町

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キツネアザミ

 キツネアザミ(狐薊、キク科、キツネアザミ属、Hemistepta lyrata Bunge、各地の道端や田畑に生えている越年草)、こうやって見るときれいな花ですが、まず、むしり取られ、捨てられる野草です。アザミだと思ったのに騙されたという意味で名づけられたというからかわいそう。他にも、キツが付いた草花には、ジキタリスは、キツネのテブクロとも言われ、花の形をいい、またキツネノマゴ、キツネガヤ、キツネササゲ、キツネノ(ノギラン)、キツネノカミソリ(ヒガンバナ)、キツネノチャブクロ(コミカンソウ)、キツネノボタン、キツネヤナギ(イワヤナギ)など、それぞれ上記の意味のほか、色や形から名付けられたりしている。


撮影 2017年04月、本郷町

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撮影 2017年04月、本郷町

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ボタン

 ボタン、牡丹。熱いくらいの日差しのもと、今日はボタンが一斉に花を開かせています。このところ、雨が降らないので、水遣りが欠かせません。


撮影 2017年04月、本郷町

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撮影 2017年04月、本郷町

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撮影 2017年04月、本郷町

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