フジバカマ

 フジバカマ(藤袴、Eupatorium japonicum Thunb、キク科、ヒヨドリバナ属、関東以西の川岸などに生える多年草だが、絶滅が心配されている)。古く中国から渡来し、万葉集は、すでに出ているという。この辺の1000mを超す山には、同じ仲間のヨツバヒヨドリが群生している。フジバカマの全草を乾燥させると、桜餅の葉の香りがする。クマリンを含むから。干した全草を煎じたものは、利尿剤、腎臓炎などでむくんだ時に効く。これをお風呂に入れると体があたたまり、肩こりなどにも効く。私が小さかったころ、まだ水道もなく、井戸だったので、お風呂は隣近所で交代で沸かし、交代でお風呂をもらいに行った。桃の葉、スイカズラのつる、フジバカマの葉などが浮いていて、肌に触ったことを覚えている。


撮影 2016年11月、本郷町

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撮影 2016年11月、本郷町

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ヤクシソウ

 ヤクシソウ(薬師草、Paraixeris denticulate、と手元の牧野の図鑑にあるが、別の本では、Poungia denticulate,キク科、ヤクシソウ属、これも別の本ではオニタビラコ属)  、午前中、ある方を病院にお連れしたが、そのお宅からの帰り道、ひときわ目についたので、パチリ。野の花のなくなる今頃、花を咲かせる多年草。若い頃はよく南アルプスを登ったが、夜叉神峠から広河原に下る途中、秋はいつも出迎えてくれた花であった。仏教で薬師如来は医王ともいわれるが、この花の名の由来は、そこからではないらしい。昔、飼っていた山羊は好んで食べた。


撮影 2016年11月、本郷町

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撮影 2016年11月、本郷町

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チヤ

 チヤ(茶、ツバキ科、ツバキ属の常緑低木。Camellia sinensis、中国南西部原産)。1191年に僧 栄西が苦労して中国から持ち帰ったという。礼拝堂の玄関先に植えているが、もう、一か月花が咲き続けている。キイロスズメバチが今日も蜜を吸いに来ているので警戒している。今年はおかしな気候で、新芽の伸びが悪かった。み心ならば、来年こそ、「はるな茶」が味わえるかも知れない。このしとやかな白い五弁の花が私は好きだ。いつも下を向いて咲いている。


撮影 2016年11月、本郷町

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撮影 2016年11月、本郷町

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