イタヤカエデ

 イタヤカエデ(板屋楓、Acer mono、カエデ科、カエデ属、落葉高木)。松戸のレスリーさんが友人のトニーさんを連れて、榛名の紅葉撮影に来た。渋滞で到着が10時になったが、それが幸いして、雨も上がり、風は冷たいが、絶好のカメラ日和。若い二人は元気に歩き回り、シャッターを押しまくっていた。私は彼らに付いて行けず、たいてい何枚かの写真を撮ってからは、車内でお休み。昨日の南三陸行の疲れをとるには、丁度よかった。見ごろは今週末でギリギリ? ご案内しますよ。


撮影 2016年10月、本郷町

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撮影 2016年10月、本郷町

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撮影 2016年10月、本郷町

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オシロイバナ

 オシロイバナ(白粉花、Mirabilis jalapa、オシロイバナ科、オシロイバナ属)。南アメリカ原産だが、古く渡来。子どもの頃からなじみのある花。花の色は赤、白、黄色とさまざま。種は黒くなって落ちるが、割ると中は白粉のような白い粉が入っているので名づけられた。子どもは、その粉を指で鼻に塗ったりして遊んだ。今は、それも廃れた。


撮影 2016年10月、本郷町

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撮影 2016年10月、本郷町

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ミズヒキ

 ミズヒキ(水引、タデ科、ミズヒキ属、Antenoron filiforme )。日本各地の山際や林縁の草むらに自生している多年草。明るい林地に一本、二本と咲いているさまは、何かそそとして、1本、手折りたくなるが、ここの庭で大きな株となって、赤い炎のごとくなっていると、人間という者は勝手なもので、一輪挿しに飾ろうという気にもならない。庭のべつの所には、白花のがあるが、この花序は、まばらである。ルーペで見ると、表が赤で、裏が白の4枚の花弁があるように見えるがこれは萼である。今はあまり見なくなったようだが、祝い事に使う、「水引」にみたてて名づけられた。


撮影 2016年10月、本郷町

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撮影 2016年10月、本郷町

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イヌタデ

 イヌタデ(犬蓼、Persicaria longiseta 、タデ科、タデ属、1年草)。ある年齢以上の方は、アカマンマといえば、子どものころ、おままごとで、粒状の赤い花をお赤飯に見立てたことを思いだすでしょう。これもタデ科に属するのに、辛くなく、香辛料にならないので、イヌが付いた。イヌは迷惑だろう。道端などでは、せいぜい草の丈は10cmくらいだろうが、背の高い草の中だと、70僂らいまで伸びる。庭でも、どこでも、たいてい邪魔だと除草されてしまう草の一つ。


撮影 2016年10月、本郷町

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撮影 2016年10月、本郷町

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ミゾソバ

 道の向こう側は田圃。その水辺にミゾソバが満開です。溝に生え、蕎麦に似ているので、このように名付けられた。タデ科、タデ属、Persicaria thunbergii。日本各地の水辺に自生する1年草。茎には下 向きのトゲがあるので、つかんで引っ張ると痛い。やはりこの花は摘まないで、群生を見るのがいい。同じ属で、アキノウナギツカミとか、ママコノシリヌグイなんてすごい名前のもある。はるなはずいぶん、涼しくなってきました。おだいじに。


撮影 2016年10月、本郷町

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撮影 2016年10月、本郷町

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撮影 2016年10月、本郷町

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マルバアメリカアサガオ

 マルバアメリカアサガオ(丸葉アメリカ朝顔、Ipomoea hederacea、ヒルガオ科、サツマイモ属、南北アメリカ原産、帰化植物)。アメリカとつく、外来種は多い。この庭だけでも、アメリカツノクサネム、アメリカフウロ、アメリカヤマゴボウ、アメリカセンダングサ・・・


撮影 2016年10月、本郷町

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撮影 2016年10月、本郷町

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ツルドクダミ

 ツルドクダミ(蔓ドクダミ、Poplygonum multiflorum、葉の形がドクダミ(ドクダミ科)に似ていて、ツル性なので、このような名がついたがタデ科、ツルドクダミ属の多年草、中国中南部原産。江戸時代に渡来、今は全国に自生。根塊を薄切りして干したものを、何首烏(カシュウ)といい、緩やかな緩下作用、また高脂血症にも効くと本には書かれているが、この辺では昔も今も、薬草としては用いていない。ただ、名のもとになったドクダミは十薬ともいわれ、昔からお茶代わりに飲まれている。庭の垣根などに絡みつくので、邪魔者とされているが、人間は勝手なもの、隣の庭に咲くのは、なかなか風情がある。榛名は薬草が沢山あるので、何かできないかと考えている。


撮影 2016年10月、本郷町

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撮影 2016年10月、本郷町

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マメアサガオ

 マメアサガオ(豆朝顔、Ipomoea Lacunosa、ヒルガオ科、サツマイモ属、北米原産の1年草、直径 1僂らいの白い小さな花を咲かせる) 10月13日は、俗にいう十三夜。9月の十五夜を芋 名月といい、10月の十三夜は豆名月というと、今日の新聞に書いてあり、それに因んで、日本では今日、10月13日を「豆の日」にしているという。そこで、近所の土手に見つけておいた、「マメアサガオ」の登場となった。実は、これも何かに紛れ込んで、日本にやって来て、今では関東以西の路傍にはびこっている、農家の嫌われもの。


撮影 2016年10月、本郷町

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撮影 2016年10月、本郷町

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撮影 2016年10月、本郷町

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ソバ

 今日の午後も、お年を召されて、具合の悪い方を訪ねて、ともに礼拝を捧げてきました。途中、この春、伐採された林が蕎麦畑にかわり、一面の花盛りでした。ソバ(蕎麦、Fagopyrum esculentum Moench、タデ科、ソバ属 の一年草)。 開墾したての土地にも、稔るので、子どものころは、そこいらじゅうで見られたが、今は作る人も減り、殆どが輸入だという。根っからのソバ好きの私としては、誠に残念なこと。


撮影 2016年10月、本郷町

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撮影 2016年10月、本郷町

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タラの木の実

 これも、先週の日曜日の午後、お年の方をお訪ねしたときに見た、タラの木の実です。 Aralia elata 珍しいです。ウコギ科、タラノキ属、この辺の山野に生えている落葉低木ですが、これがお寺の傍に生えていたから、生きていられるが、たいてい、特に町の人は、春先、タラの若芽を見つけると枝ごと切って持って行ってしまい、その木は立ち枯れてしまう。私たち山人は、そんなことはしない。タラの木の群生を見つけても、その若芽を何本かをいただき、決して全部を採らない。ましてや、枝を切って、持ち帰ったりはしない。今、いう SUSTAINABILITYである。


撮影 2016年10月、本郷町

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撮影 2016年10月、本郷町

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カラスウリ

 カラスウリ(烏瓜、ウリ科、カラスウリ属、Trichosanthes cucumeroides Maxim,つる性の多年草)。今日も、午後、榛名山麓の老姉妹を訪ね、共に礼拝を捧げた。帰り際に、夕日に赤いカラスウリが、あまりにきれいだったので、思わず車を止めて、パチリ。今の人は天瓜粉といっても、解らないだろうが、この根はでんぷんを多量に含んでいて、すりおろして、水ですすぐと、滑らかな澱粉が底にたまる。これを乾燥させたのが天瓜粉。昔の人は赤ちゃんのあせも、ただれを治すのに用いた。今のベビー・パウダーである。また、冬になってあかぎれ、ひびができた時、まだ林に残っているカラスウリを見つけたら、これを潰して果汁を患部に付けると、よくなった記憶がある。この花は夏の夜に咲くので、なかなか写真に撮れないが、直径、 7〜8cmにもなり、レースのようで、きれいだ。


撮影 2016年10月、本郷町

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撮影 2016年10月、本郷町

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撮影 2016年10月、本郷町

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キチジョウソウ

 キチジョウソウ(ユリ科、キチジョウソウ属、吉祥草、Reineckia carnea Kunth、関東以西の木陰に生える多年草。ヤブラン(ユリ科、ヤブラン属)に似るが、花弁が反り返るし、葉の幅も長さも大きい。いつも葉だけだったのが、今年初めて花を見たたので、同定に時間がかかった。ふつうは花を付けないそうだ。中国の言い伝えでは植栽している家に、よいことがあると、花が咲くという。はて?


撮影 2016年10月、本郷町

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