ゲンペイ久サギ

 ゲンペイ久サギ(源平臭木、別名 ゲンペイカズラ。Clerodndron thomsoniae)、クマツヅラ科、クサギ属。庭にあるコムラサキ、シロシキブと同じ科。常緑ツル性。花は落葉小高木のクサギの花と似ているが、香りは殆ど感じられない。クサギは字の通り、葉をちょっと嗅ぐとゴマの臭いだが、長く嗅いでいると嫌になるほど。ただ花の香りはヤマユリとそっくりで、むしろ強烈か。山を歩いていても、遠くから分かるほどである。ゲンペイ久サギは西アフリカ原産だから、榛名では冬になると室内に取り込まないと枯れてしまう。


撮影 2015年08月、本郷町


撮影 2015年08月、本郷町

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ヘクソカズラ

 ヘクソカズラ(屁糞葛、アカネ科、ヘクソカズラ属、Paederia scandens Merr))。葉、茎の全体に悪臭があるばっかりに、なんとも、かわいそうな名がつけられてしまった。庭には同じ科でハクチョウゲ(常緑小低木)があるが、大違いである。そればかりか、これは庭木に絡み付いて、伸び放題の嫌われもの、気が付けば、むしり取られる。ただ、内側が暗紅紫色の花はなかなか美しいし、秋になると、淡い褐色の5mmくらいのまるい実がかたまりになって、趣のあるドライフラワーにもなる。


撮影 2015年08月、本郷町


撮影 2015年08月、本郷町

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スベリヒユ

今朝、ゴミ出しに行ったら、スベリヒユが路傍に咲きそろっていた(スベリヒユ科、スベリヒユ属、Portulaca olevacea)。温帯から熱帯まで世界中に見られるという。葉や茎は多肉、 無毛。今年は敗戦70年の年。あの戦中戦後の食糧難の時、飢えをしのぐため、あらゆる野草を調べ上げて食べたが、このスベリヒユだけはあまり食欲はわかなかった。昔の人はゆでて食べたという。以前の日本語聖書の旧約聖書、ヨブ記 6章6節では、「卵のしろみ」を「スベリヒユ」の汁」と訳していたが、多くの学者の意見では、そうかもしれないが、どの野菜、または草を指しているかは分からないとしている。苦難のさなかにいるヨブは友が、もっともらしく口から出す無意味の意見するような言葉を、無味乾燥、味気ないものと言っている。確かに、卵のしろみにしても、スベリヒユの茎であろうと、塩などで味付けすれば口に入り易くなるものだ。


撮影 2015年08月、本郷町

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キバナコスモス

 キバナコスモス(キク科、コスモス属、一年草、メキシコ原産、Cosmos sulphaneus)。この庭は道路より、2mは高く、乾燥気味だから、この時期は朝晩、2回、たっぷりと水撒きをする。暑い日が続くから草木も喜んでいる。庭には私が蒔いたり、植えたりしないで生えている花がたくさんあるが、これもその一つ。この辺ではほとんど野生化している。春先から、そこいら中に芽を出すので、かわいそうだが80%は根こそぎ抜いてしまう。それでも、この通り、うっそうと茂っている。種のほしい方、秋にお送りします。とにかく丈夫です。


撮影 2015年08月、本郷町


撮影 2015年08月、本郷町


撮影 2015年08月、本郷町

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ノボタン

 ノボタン(野牡丹、ノボタン科、ノボタン属)。沖縄などに自生する常緑低木)。さすがに榛名では冬には室内に入れます。水をとても欲する植物なので、もう、一週間以上雨が降らない榛名では、水だけはたっぷりあげています。直径5僂發△覯屬任垢、色といい、姿といい、なんともいえぬ品の良さ。だれにたとえましょうか?


撮影 2015年08月、本郷町

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。ナツズイセン

 今朝、5時半の室温は21℃、夜も気持ちがよかった。ナツズイセン(夏水仙、ヒガンバナ科、ヒガンバナ属、Lycoris squamigera)が昨日から咲き出した。自生の花を見ることもある。植 えた覚えがないのだけれど、歩いてくるはずはないから、例によって忘れているのだろう。水仙は同じ科のスイセン属。ヒガンバナ科は総じて有毒植物で、特に鱗茎にリコリンと称する成分を含んでいる。うっかりたべたりすると嘔吐、痙攣を起こすそうだから、注意したい。ただ、毒は使い方によって薬にもなるといわれるように、この鱗茎をすりおろして腫れ物に貼ると効くというが試したことはない。春に幅広の葉を出すが、夏にはその葉が枯れて、見えなくなると、すっくと伸びた花茎のてっぺんに、長さ10cmもの花をつける。先は開いているが、基部は筒状になっている。調べてみたら、葉があるときは花がなく、花が咲くときは葉がないので、お隣の韓国では「相思華」というそうだ。なかなか粋ではないか。


撮影 2015年08月、本郷町


撮影 2015年08月、本郷町

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クサギ

 クサギ(臭木、クマツヅラ科、クサギ属、 Clerodendron trichotomum Thunb)。 先日、ゲンペイ(源平)クサギを紹介しましたが、その名前のもとのクサギです。わが国では、北海道から沖縄まで、山野に自生する落葉小高木で、花冠は2.5cmくらい。やまゆりと似ている香りがある。ただ、香りが強すぎるので、室内には飾りたくない。こんなに葉は臭いのに、若芽はゆでると臭みがなくなり、歯ざわりも、よろしい。秋には咢が真っ赤になって、その中に包まれた藍色になった核果が美しい。孝倫さんをお訪ねした帰りに、路傍で見つけました。


撮影 2015年08月、本郷町


撮影 2015年08月、本郷町

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