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ワラビ(蕨)/イノモトソウ科 ワラビ属 この春もワラビがしばしば食膳をにぎわした。昨年は50年ぶりに故郷に帰ってきたこともあり、あく出しの仕方を忘れてしまって失敗したが、今年はいただいたワラ灰をワラビの上にまぶして、熱湯をたっぷりと注ぎ、重石をのせておいて、一晩おくという方法でうまくいった。 隣に広がる島方一好さんの休耕畑にいつのまにかワラビが生えるようになり、4月から7月ごろまで、わんさと採れるが、それでも採りきれず6〜70センチにまで伸びた葉が畑一面を覆っている。それが都合がよかったのか、茂みにキジのつがいが巣を構えるようになったので、一好さんはワラビを刈り払いたいのを我慢して、ヒナたちの巣立ちを見守っている。やさしい人だ。 先日、歩き回っているキジを見つけたので、急いで望遠レンズを取り出してきて、その見事な姿を撮ることが出来た(>キジの写真)。想像していた以上に大きく、色鮮やかであった。ここにはカラスがいて卵を狙うし、アオダイショウも卵を好む。しかし、キジはその翼でもってこれを守る。なんでも聞くところ、キジは近寄ってくる蛇の胴体を、その翼の一撃で切断してしまうという。すごいことだ。 この辺の観光地で「ワラビ餅」を売っているが、ワラビの根から採れるデンプンは昔は救荒食であった。いまは、高価なお土産になってしまった「トチ餅」と同じである。よい時代になったものだ。また、秋になって金色に枯れた、まっすぐな茎は軽く、丈夫なので、子どものころは切りそろえて箸として使った。なかなか風流なものだ。この秋も作りたいと思っている。 ワラビを食べるとガンになるというので、妹は食べない。確かにプタキロサイドという発ガン物質が見つかっている。しかし、どんな食物でも暴飲暴食すれば毒になる。春の恵みとして、何回か少量、いただく分には心配ない。 「主は、ご自分の羽で、あなたをおおわれる。あなたは、その翼の下に身を避ける。主の真実は、大盾であり、とりでである。」 詩篇 91篇 4節 ![]() 2004.05.
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