ナルコユリ(鳴子百合)、ユリ科、アマドコロ属 

 この名の由来の鳴子とは、昔、稔った稲穂を雀などから守るために、田に張り巡らせた綱に沢山の小さな木の板を釣り提げ、鳥が来ると、綱を引き、板をカタカタならして鳥を追い払う仕掛けであったそうだ。私の子どものころは、すでに使われなくなっていて、絵本などで見るだけであった。

 ナルコユリは、小さな花が垂れ下がって咲くが、その様が鳴子に似ているというので、名づけられた。

 ユリ科の花はみな美しいが、自生はだんだん減ってきている。ナルコユリも昔は里山に沢山生えていたから、若芽を摘んできて、食べたものである。同じユリ科のカタクリさえ、昔は、若芽を、そして、あの可憐な花を沢山摘んできては食べたが、この辺では、いづれももう昔語りとなってしまった。


撮影 4月24日、本郷町

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