マツムシソウ(松虫草)、マツムシソウ科、マツムシソウ属

 この写真は教会の庭に種を蒔き、育てたものであるが、やがて、8月の声を聞くと、榛名山の沼の原はマツムシソウの淡い青紫色の花でいっぱいになる。  そのほか、ワレモコウ、オオバギボシ、ヤマハギなども咲いている。ようく下を見ていくとクサボケの黄色に熟した実を見つけることもできる。もし、運よく出会ったら一口かじってみることだ。驚くほどのすっぱさが気持ちよく口中に広がる。

この前もお話したように車椅子も通れる木道が中心部にできているので、お体のご不自由な方々も初秋の高原を楽しんでいただける。その後で湖畔にある町営から独立した温泉「ゆうすげ」でお風呂を楽しむのもよい。特にレイクサイドのお風呂は源泉掛け流しであるので、お勧め。

マツムシソウとはなんとも風雅な名をつけられたものだ。マツムシが鳴くころに咲き出すので、名づけられたといろいろのところで説明されているが、何か一つ胸に落ちるものがない。しかし、実によい名である。

マツムシは、「チンチロリン」と鳴くと唱歌に歌われているように、秋の夜長を楽しませてくれる昆虫である。どんなに美しい姿をしているかと思うかもしれないが、薄褐色のコウロギの仲間である。
 


2007年7月3日 高崎市本郷町にて

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