聖書のお話し「共に生きる ―この難しい時代に―」
ペテロの手紙第一 3:8−9 小幡幸和兄

    平成の30年間は、外国人労働者の数が3倍近くに増加した期間でもありました。令和の時代にはさらに増加するでしょう。世界の一般的な定義では、1年以上外国に滞在する人々は移民です。日本でも移民問題を真剣に考える必要が生じています。
 移民問題について、聖書はどのような示唆を与えてくれるでしょうか。レビ記19章には「寄留者を自分自身のように愛しなさい」とあります。「寄留者」は在留外国人、あるいは移民とも訳せる言葉です。キリスト教の隣人愛とは隣人を自分自身のように愛すること。そうすると、移民は隣人であり、移民問題とは隣人愛の有無の問題ということになります。
 ペテロの手紙第一3章には、互いに謙虚になり、一つ思いになり、同情し合いなさいとあります。一つ思いとなるべきなのは、移民の方々を含めた全ての人ではないでしょうか。わたしたちは「祝福を受け継ぐために召された」のですから。(文責:小幡幸和)

2019.05.05(日)


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