聖書のお話し「神を畏れ、王を敬う」
ペテロの手紙第一 2:13−17 小幡幸和兄

    クリスチャンは、国やその指導者との関係をどのように考えれば良いのでしょうか。ペテロ第一の手紙には、「主のゆえに、指導者に従いなさい」という教えがあります。この手紙の読者は、宗教的少数者として周辺村落で疎外されていたキリスト者でした。宗教的少数者は、ともすると独善的になり社会に対して攻撃的になることがあります。そこでペテロは、少数者として生きるキリスト者に対して、すべての人を敬い、王を敬うように教えます。  もっとも、キリスト者と国との関係は単純ではありません。例えば、ナチス時代のドイツには、ナチスの恐怖政治に否を唱える「告白教会」が生まれました。  ペテロは、「神を畏れ、王を敬いなさい」と記します。このバランスが妙ですね。元号や政権には移り変わりがありますが、神は変わりません。だから、すべての人を敬うと同時に、その全ての人を造った存在である神を畏れる(=第一とする)ことが、まず求められているのです。 (文責:小幡幸和)

2019.04.07(日)


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