いつくしみ深い神
ペテロの手紙第一 2:3−6 小幡幸和兄

    イチロー選手が引退しました。野球の天才で数々の栄光を手にしてき たイチローです。しかし、そんな彼も晩年には、いつクビになるかとビ クビクしていたそうです。引退会見で彼がそう語るのを聞き、感慨深い ものがありました。クビになる、あるいは頼りにしていた組織や人に見 捨てられる恐ろしさは、人間に実存的不安を与えるのではないでしょう か。
 そう考えてみると、イエス・キリストが「人に捨てられた」(4節)お方 であることには深い意味がありそうです。理不尽にも人に捨てられたキ リストは、また同時に、最終的にはすべてを正してくださる、いつくし み深いお方です(3節)。そのキリストのもとに来なさい、そこに救いがあ るのだから、と聖書は訴えています。
 イチローの栄光だけでなく苦しみを知ることに意味があるように、十 字架に至るキリストの苦しみを覚えましょう。とりわけ、栄光の復活を 祝うイースターを前にしたこの時期に。(文責:小幡幸和)

2019.03.31(日)


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