ですから私たちも兄弟姉妹のために、いのちを捨てるべ きです
ヨハネの手紙Ⅰ  3章16節

   「いのちを捨てるべきです」といわれるとびっくりしますか? これは ヨハネ特有の表現で、その福音書 10章にその意味がよく表されてい ます。 
 ギリシャ人は人間を霊、いのち、肉体からなると理解していました 。「いのち」というギリシャ語には、「いのち」と共に、興味あること に「持ち物」、「富」という意味も同時にありました。 また、「捨てる」という言葉には、一義的には自分の持っているもの を下に置く、例えば自分の大切なものを、他の人のために差し出すとい う意味や、また、畑に作物を植えるという意味もあり、これはヨハネの 福音書 12章24節を思い起こします。転じて捨てるという意味も出 て来た。 3章17節には、「その人に対して、憐れみの心を閉ざすような者に 」とありますが、これは思い遣る心がないことを言っているのでしょう 。 ベタニア村のラザロが亡くなったとき、イエスはその墓で涙を流され ました。マリヤたちの嘆きを共有されたのです。ただ、罪ある人間は、 友の悲しみは分かち合えても、喜びにはとかく妬みがでやすいのが残念

2019.03.24(日)


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