聖書のお話し「人となった神」
ルカの福音書10:29-37
小幡幸和兄

 クリスマスの本当の意味、それは「神・キリストが人となられた」ことにあります(ヨハネの福音書1:1-4, 14)。キリストの跡を追って人生を歩む私たちは、この深遠な教えをどう理解すれば良いのでしょうか。
 例えば、トルストイの「靴屋のマルティン」が参考になるかもしれません。「キリストに対してするように」弱く苦しんでいる方々にお仕えするときに、神が人となられたことの意味を知ることができるのです(マタイの福音書25:40)。
 もう一つあります。そのヒントは、ルカの福音書10章にある「良いサマリア人」の話しにあります。「人となった神・キリスト」とは、この話しで言えば強盗に襲われた、傷つき弱った人なのです。そうであるならば、キリストの跡を追うわたしたちもまたプライドを捨て、自分の無力さを認め、他者の助けに身をゆだねるべき時があるのです(ピリピ2:6-8)。わたしたちがキリストに倣うこと、そして神が人となられたことの意味を知る大切なポイントがここにもあるのではないでしょうか。(文責:小幡幸和)

2018.12.30(日)


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