聖書のお話し「さいわいと感じるとき」
マタイの福音書 5章 1~12節
小幡史朗

幸福とはなに? よく言われてきたのは健康、家族、経済が満たされているということでした。それに最近は安心・安全が加わりました。
 私の例で恐縮ですが70才を過ぎてから心臓外科、内科、脳外科、泌尿器科、放射線科、整形外科、呼吸器科、歯科と立て続けに入・通院し、今も続いていますが、これで不幸になりましたか? いいえ、これを通して隣人の痛みを分かち合うことができるようになって喜んでいます。
 マタイの福音書が書かれた時代は、パックス・ロマーナ(ローマによる平和な時代)と歴史家が言いましたが、全ての人たちが調和のとれた幸福を享受することは軍事力によってはもたらされませんでした。 人間の思いとは逆に、神との関係を回復する時にこそ、幸いはついてくるとマタイはイエスが最初にお語りなされたこの八福を書き記しています。「幸い=マカリオス」という語は複数形で用いられていて、神を信じる者には幸せに満ち足りるということを示唆しているのでしょう。→参照詩篇 23篇 6節。あなたの目の前にあるこの幸いに手を伸ばして!

2018.11.11(日)


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