十字架上の主の祈りは、世の人々を死から生へと招き入れる道となり、同じくステパノの祈りは一人の青年をやがてキリストへの回心に導いた。
　今日においても、この祈りが聖徒たちによって祈り継がれていることを感謝したい。9月24日、テネシー州、バーネット・キリストの教会の朝の礼拝が終わったとき、一人の男が正面から入って来て銃を乱射した。ミニスターのジェイ・スパーンは教会員に逃げろと指示、男に「やめろ！」と叫びつつ向かっていったが、胸を撃たれ、指を砕かれ倒れた。やがて弾を撃ち尽くした男は教会員によって取り押さえられた。瀕死のジェイを抱き起したホリー姉は、その時、彼の祈りの言葉、「神よ、私が彼を止められなかったことをお赦しください」を聞いている。まもなく来た救急車に運ばれる彼は同じく負傷した妻のストレッチャーの傍に近寄ったとき、妻に「ごめんね。さよなら」と告げている。しかし、神は彼を憐れみ、命を取り留めた。後に病床の彼はマスメディアの取材に対し、「彼にいかなる怒りの感情もない。もし彼に会えるなら、彼を助けたい」と答えたことで多くの人々の魂を揺り動かした！