聖書のお話し「神はわがやぐら」
詩篇46篇1—11節  小幡幸和兄

  1517年10月31日、マルティン・ルターが免罪符に異議を唱える文章を掲示しました。これが宗教改革の始まりです。もっとも、ルターはすぐに異端視されて命までも危うくなります。その苦しい体験をもとにルターが作ったのが讃美歌267番なのです。「神はわがやぐら(砦)、苦しめる時の助け」という冒頭の歌詞は、詩篇46:1からとられています。
 時を隔てて、米国のソウル歌手ベン・E・キングもその代表曲「スタンド・バイ・ミー」の中でこの詩篇46篇の言葉を歌い上げています。「私は恐れない、たとえ山が崩れて海に移ろうとも」という歌詞の一節は詩篇46:2に他なりません。
 今年ちょうど500年記念である宗教改革を思いながら、あるいは「スタンド・バイ・ミー」を聴きながら、改めて詩篇46篇の言葉を読んでみてはいかがでしょうか。「(自分の)力を捨てよ、知れ、わたしは神」(10節、新共同訳)といういにしえの言葉を、今も生ける神の言葉と受けとめることができるでしょうか。(文責:小幡幸和)

2017.10.22(日)


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