聖書のお話し「エジプトの総理大臣となったヨセフ」
創世記41章37−46節  小幡幸和兄

  将棋の藤井聡太さんは、中学生にして四段となり、29連勝して日本中を沸かせました。まぎれもない将棋界のエリートですね。ヨセフもまた藤井四段ばりのエリートでした。若干30才でエジプトの総理大臣(のような立場)となったからです。
  ところがこのヨセフには、エリートとは真逆の側面もありました。創世記41:45には、ヨセフにエジプト名とエジプト人の妻が与えられたとあります。この何気ないエピソードから、エジプトにおけるヨセフの立場が微妙であったことがうかがえます。ヨセフは「総理大臣」であると同時に、立場の弱い在留外国人・移民であり、強大なエジプトの中のちっぽけな存在にすぎなかったのです。
  そんなヨセフがファラオの夢を解き、エジプトの総理大臣となったのは、大勢の中の一人、強者の世界で苦しむ弱者を忘れない神の存在がありました。「一羽の雀」に目を注いでくださる神は、今も私たち一人一人を覚えていてくださいます。(文責:小幡幸和)

2017.08.20(日)


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