聖書のお話し「神と相撲をとった人、ヤコブ」
創世記32章3−30節  小幡幸和兄

  今日の聖書箇所には、ヤコブが神らしきミステリアスな存在と相撲をとった話がでてきます。
  ヤコブと言えば、若い頃は父イサクを騙して長子の権利を兄エサウから奪った人でした。そのために兄エサウの恨みを買いました。月日は流れ、ヤコブはエサウと再開の時を迎えます。その再開の前の晩に起こったのが神との「相撲」でした。
  神と相撲をとるとは、神と同じ土俵にのること、神を真正面に見据えて、思い切ってぶつかっていくことと言えるかも知れません。つまり、神と格闘するように心の中で強烈な神との出会いを体験することかもしれません。
  ヤコブは神との相撲の後に、長年の課題であった人間関係の和解・解決へと導かれました。私たちも人間関係で悩んでいることがあるならば、人に向かう前に、まず神に向かうこと、つまり神と同じ土俵に乗ることが大切なのかもしれません。そして、神に真正面から向き合うという体験によって、私たちの内面、そして私たちと周りの人の関係も変えられるのかもしれません。

                                    
2017.05.21(日)


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