聖書のお話「アッシリアの悪、イスラエルの罪−−加害者、被害者の構図を越えて」 幸和兄、(史朗兄記)
ナホム書 3章18節〜19節

  先週のヨナ書から教えられたことは、ヨナの伝道によって悔い改めたニネベが神により許されたことを悔しがったヨナの罪を暴いたことである。ナホム書は、再び周辺諸国を恐怖のどん底に陥れたアッシリアの罪の告発と裁き。特に3:19「あなたの傷は、癒されない。あなたの打ち傷は、癒しがたい・・・」は最後の強い告発のことばであることに注目したい。ヨナ書に聴いて、自分を一方的な被害者と見ながら、実は自分も他を許せぬ加害者であることを忘れている問題点を指摘されていることを知らされた。例を上げれば、アウシュビッツと聞くと残酷だ、人道にもとるといいながら、自分も同じ罪を犯していることを棚に上げている自分を見ないか?
 自分は被害者だ、あいつは加害者だとするレッテル貼りは、人を憎むことに目を向けさせる。私たちが目を向けるべきは、人ではなく、神の前における罪であり、その罪は神のみがお赦しになることができることを知らなければならない。
 ナホム書をじっくりと読むことにより、相手が加害者、自分は被害者という図式から、あなたを解放してくれることを教えられる。

                                    
2016.07.03(日)


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