ホセア書は聖書の中の隠れた宝石と言うべき書、衝撃的なテーマ「姦淫」
の概念を通して、聖書の本質が描かれている。神と人間との関係は純粋な
結婚に例えられている。それが、本来、神と誠実な関係を結び続けるべき
人間が、強情になり、神ならぬ神々を拝し、すなわち、霊的な姦淫を犯し
たのだ。1:1〜以下に、イスラエルの堕落を通して、それを暴いている。
ホセア書は、神がどのような辛さの中から、誠実な愛を貫いたかを、ホ
セアに同じ体験をさせながら、愛の神のことばを取り継げさせているとこ
ろに特徴がある。6:6にあるキーワードは「ヘセッド」すなわち、「誠実
=変わることない神の愛、決してあきらめない愛、見捨てない愛」、次い
で、「知る=神に本当にコミットする」です。主イエスは、ホセアのメッ
セージを、ことばと同時にご自身の行動で表わされたお方である。
ホセア書のクライマックスは、11:1〜9である。8節、「どうしてあなたを見捨てることができようか」。どうして? 神のヘセッドの愛とその神を知ることのできぬ人間の愚かさ。今、人間に問われていることは、@私たちは神のヘセッドにより愛されている。そのしるしが十字架と復活。Aその神を知らぬとして生きることは姦淫で、その結果は死。
Bそれにもかかわらず愛し続けて下さる神に、どのように応えるか?
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