聖書のお話「朝毎に、新しい恵み」 幸和兄
哀歌 3章22〜24節

  世界でもっとも貧しい元大統領と言われる、ウルグアイのホセ・ムヒカ氏が来日、大学で講演、また、新聞社のインタヴューに応じた。彼はかつて反政府活動のかどで14年間の獄中生活を送らされ、そのうちの10年間は独房であった。彼は独房の中で生きることの奇跡を知ったという。今朝の聖句の少し先、3:27〜33を読むとき、独房が今の私の原点であるというムヒカ氏を思い出させる。 さて、あの時代、エルサレムは陥落、神殿は破壊された。しかし、この苦しみを通して、彼らの信仰は回復し、神の恵みの深さを知らされることとなる。今の人生にもさまざまな苦しみがあろうが、それは決して無駄にならない。自らの罪の重さに嘆き、神にあって、その罪を直視させていただくとき、そこにある神の決して私たちを見放さない愛が改めて体験され、明日の希望が見えてくる。実に旧約聖書は、今に生きる私たちへの様々な教訓に満ち溢れている書。 人は許しがないと知ると自分の罪を隠すが、私たちの神は赦してくださる神ですから、自分の犯した罪を知り告白に至ります。今日の聖書の教えは、滅ぶべき私が主の憐れみによって生かされるという事実を知ること。それも一度ではなく、朝ごとに新しいと!

                                    
2016.04.17(日)


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