聖書のお話「あなたのことを思うごとに」
ピリピ人への手紙 1章 3〜5節

  どうも私たちの血の内には物事を徹底的に詰めないまま、まあまあと収めてしまう、はっきり言えば、収めたことにする風潮がある。その典型的な儀礼というべきものが忘年会。15世紀には、すでに「年忘れ」ということばが出てきている。算盤ではあるまいし、年ごとにご破算で願いましてはとは考えればもったいない話。ちなみに諸外国には忘年会に類する習慣はないという。「わがたましいよ。主をほめよ。主のよくしてくださったことを何一つ忘れるな」詩篇 103篇2節のダビデの感謝の祈りを改めて思いだそう。
 今、パウロは遠いローマで囚われ、裁判を待つ身であるが、信仰の実であるピリピの人たちを忘れることはない。心に覚えているという。主にある兄弟姉妹とは、全てを結ぶ主の愛を通して交わる家族であるから、パウロは、「私はキリストの愛をもってあなた方を慕っている」とさえ断言する。教会は何かをやって、お互いに讃えあう仲良しクラブではない。私たちの目標は自分の自慢ではなく、ただ、イエス・キリストに栄光をお捧げすることが目標です。 この年を送るにあたり、忘れるのではなく、主がかしらの家族を覚えあうことを積み重ねつつ、今年を終わり、新年を迎えましょう。

                                    
2016.01.03(日)


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