聖書のお話「この一事に励む」−ピリピ3−」
ピリピ人への手紙 3章13〜14節

 パウロはピリピの兄弟姉妹たちに、「喜び続けなさい」と勧めます。一喜一憂でも、ぬか喜びでもなく、ずっと続く喜びをです。  その秘訣こそ、「キリスト・イエスにおいて上に召してくださる神の栄冠を得るために、目標を目指して一心に走っている」ことにありました。あの放蕩息子のたとえを思い出すと分かりやすい。  彼は己を高め、父を否み、遠くへ離れて行った。その彼がすべてを失い、どん底に落ちた時に、彼は初めて父を知り、悔い改めて、しもべとしてくださいと告白するが、父は彼を最愛の息子として受け入れた。その後の彼はどうなったかは書いてないが、父にいわば贖われた子としての一点に、その後は生き抜いたことを思わせる。  彼にはその後も艱難が襲ったであろうが、彼は艱難も喜び、艱難は忍耐を生み出し、忍耐が父の子としての練られた品性を生み出し、練られた品性は決して失望に終わらない希望を生み出していった。  パウロもすべてをイエス・キリストとの関係において認知し、そこから、すべては神の前にあって益と変えられていったことを知る。その思いに至らせたものは徹底した認罪であり、その上でパウロはアバ・父よと呼べる喜びに溢れ続けていたのだ。ローマ 8:15

                                    
2015.11.08(日)


>> 最新のメッセージ
© はるなキリストの教会