聖書のお話「ピリピへの不思議な手」−ピリピ1−
使徒の働き 16章 9〜12節

 熱烈なユダヤ教徒であったサウロは増え始めたイエスの信者たちを神をも恐れぬ者と断じ、罰し、強いて御名を汚すことばを言わせようとさえした。彼らに対する激しい怒りは祭司長達から捕縛の権限と委任を受け、ダマスコへ向かう途上、復活のイエスに会う。彼は暗黒の三日間を経て「わたしの名を異邦人、王たち、イスラエルの子孫の前に運ぶ選びの器」とされ、新しく生まれ変わる。それからの彼を皆さんはよくご存じです。後にパウロとなり、小アジアのすべてに福音を宣べ伝えようとするが、神は右にも左にも行かせなかった。そしてトロアスで劇的に幻を見た彼は勇んで、ネアポリス経由でマケドニア第一の植民都市ピリピに着いた。そこにはユダヤ会堂がなかった。それどころか、占いの霊のことで不当にも捕らえられ、鞭とかせと牢獄という恥と苦しみが彼を待っていた。その晩、この現実の中にも彼は神のみ旨を信じ、まだ見ぬ明日への感謝の祈りと讃美を捧げたのである。使徒の働き 16章をご覧下さい。  この出来事からピリピ伝道への道が開け、そればかりかピリピに建った主の教会は以後、パウロの世界伝道の片腕ともなった。あなたにも主は大きな務めを託され、真実の神は、その完遂を守られる。

                                    
2015.10.11(日)


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