聖書のお話「ロバの子に乗られるイエス」 
ヨハネの福音書12章12〜16節

  戦争を知らない子どもたちが多数を占める日本。だから歴史が繰り返されそうである。古来、為政者の野望は一国に君臨し、民が狂喜する景気向上のためには戦争も辞さなかった。戦争は一時的であるが需要を爆発させる。そのようなとき人々もまた、一時の興奮を求めて「ホサナ、祝福あれ、イスラエルの王に」と媚びて、叫び、愚かにもヒーローを担ぎ上げようとすることも、歴史が示すところ。

 

神は昔、「義は平和をつくりだし、義はとこしえの平穏と信頼をもたらす」と詩篇 32篇17節に語らせた。平和、豊かさは戦からは生まれない。主イエスは、ローマに勝つイスラエルの王として戦を象徴する馬には乗らず、平和の象徴であるロバの子に乗られて、真の平和の根源を身をもって示されたが、すぐに、人々は憎悪と敵意のしるしの十字架にイエスをつけた。しかし、主は十字架をして神の義と愛の合えるところと変えられ、離れていた人との関係を神は回復された。ここにこそ平和と繁栄は生まれ出るのだ。教会は、この平和を告げ知らせる務めを託されている。ミカ 4:1〜3。

 
2015.05.17(日)


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