聖書のお話 「駆け寄って抱く父」―聖書の植物(15)
−いなごまめ ルカ 15:12〜24−

  自信満々というのはある意味で必要だが、これが身勝手な自己中心になると周りも困るし、最後には自分をどん底に陥れる。これが、ここに出てくる次男。存命の父親に遺産の相続を要求し、挙句の果ては父親の大切な財産を売り払い、家族を一顧だにもせず、遠くへ去ってしまう。何年かして果して彼はにっちもさっちもいかなくなり、無理に泣きついてある人の所に行くが、当時の文化では最低のことだった豚飼いをさせられる。ひもじくて豚と餌を取りっこしたいぐらいだった。イナゴマメは別に豚だけが食べるものではなく、鞘や果肉は当時の甘みとして一般に使われていて、人はマメも食べたがよく家畜の餌にしていたそうだ。が、だれもそれ以上の食事をくれる人はいなかった。そのようになって初めて彼は自分が分かってきた。彼の行く道は二つあったが、父の愛がすべてに勝った。彼は心を決め、立ち上がり、父のもとに向かう。驚くことに父親が先に彼を見つけ、駆け寄って強く抱いた。この父親の愛が彼を完全に悔い改めさせた。神は今も心から悔い改めた罪人を赦し、受け入れてくださる。もうその罪を思い出さない。イザヤ書 43:25。 ジョン・ニュートンはまさにこれを体験した人だ。「アメージング・グレイス」を私たちも自分の祈りとして、心に刻みこうではないか。

 
2014.08.24(日)


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