聖書のお話 「ミルトス」−聖書の植物(3)
イザヤ書 55章 6〜13節

  ミルトス(フトモモ科、銀梅花)は英語のマートルから、また科名は 中国の蒲桃から来ている。ヘブル語ではハダサ、すなわちペルシャ語でエステル(エステル記 2:7)。ハマンの奸計はエステルの犠牲的行為によって破れ、ユダヤ人はホロコーストを免れたばかりか勝利を得た。エステルの信仰のよき香りは今に至るまで世界中に満ちあふれている。

  イザヤは背信のユダに、異教の諸外国に対する裁きを宣言する。しかし、最後にメシヤが来て全てを回復するという希望の預言を託された。

  イザヤは、「主を求めよ。お会いできる間に・・主は豊かに赦してくださる」とユダヤを招く。かつて、主は不信のアダムに対し土地にいばらとあざみを生えさせるたが、メシヤの来臨により、その呪いが、いまやおどろに代わってミルトスが生える祝福に代わると預言する。しかもそれは主の一方的な恵みである。ミルトスは神の永遠の真実を表している。

  バビロン捕囚からエルサレムに帰還した主の民。エズラ、ネヘミヤはその再建の先頭に立つ。あの荒れ野で主が彼らを守られたことを覚えるはずの祭りが形だけのものになっているのを見たネヘミヤはミルトスを使った仮庵を復活させ、一週間、生活させた。夜毎に彼らはその枝の香りをかぎ、あの放浪の果ての約束の地への恵みを全身全霊で再確認した。

 
2014.05.25(日)


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